いままで寝てばかりいた赤ちゃんもだんだんと起きている時間が増えてきませんか?
歩きださないうちは公園に行っても遊ぶことはできないし、家の中で二人きりでどう過ごしたらいいのか途方にくれてしまいますよね。
この記事では月齢別に赤ちゃんと遊ぶ方法をご紹介します。
赤ちゃんとは遊んであげた方がいいの?
赤ちゃんってなんか反応が薄いし、寝っ転がってるだけだし、ぼ~っと天井見つめてるだけなときもあるし、正直遊んであげた方がいいのか迷いません?
泣いてなくてご機嫌で過ごしているならママも自分の好きなことをしていたい。
気持ちはわかります!
もちろん、そんな時間があっていいんですよ。
授乳したり、おむつ交換したり、泣いてるのをあやしたりしてママも疲れてますから。
赤ちゃん一人で泣いてないなら少しくらいぼ~っとさせてあげたり、一人遊びができるようになってきたら一人で遊んでもらっても大丈夫です。
ただ「ちょっと遊んであげようかな」って思えたなら赤ちゃんと遊んであげましょう。
今しか見られない動き、できない遊びというもあります。
うまく遊んであげれば脳や体の発達を促すこともできます。
ママの負担にならない範囲で遊んであげてくださいね。
赤ちゃんと遊ぶ時間はどのくらい?
お互いが疲れない時間で。あまり長い時間でなくてもいいんです。
5分でも10分でも。
一日のうちにコマ切れで何回かでもいいんです。
ママとしては「空いてる時間はずっとかかわってあげなきゃ」と思うかもしれませんが、無理しない程度にかまってあげてください。
赤ちゃんと遊ぶときの注意点
赤ちゃんはくり返しが大好き。
「さっきもやったでしょ」とうんざりするようなことを何度も何度もやってもらおうとします。
大人としては「飽きちゃった……」と思えることも子どもって不思議と飽きないんですよね。
そこは赤ちゃんのペースに合わせて付き合ってあげましょう。
月齢が上がるにつれ思ったよりもできることが増えてきます。
そうなると怖いのが壊れたおもちゃでのケガや誤飲。
遊んだあとのおもちゃは壊れたところがないか確認をして、赤ちゃんが飲み込んでしまいそうな大きさのもので遊ばせないようにしましょうね。
生後1~2ヶ月の赤ちゃんとの遊び方
お外の世界に出てきたばかりで遊ぶといっても何をしていいのか本当に戸惑う時期ですよね。
吸てつ反射や把握反射など、生まれ持った反射で動いている時期。
3~4ヶ月になると反射ではなく自分の意思で動くようになるので、今の時期は反射を楽しんであげるといいですよ。
手や足に触れてぎゅっと握らせてみる
把握反射という手や足に触れたものをぎゅっと握る反射があります。
ママの指を近づけてあげると握ってくれますよ。
触れられる、握る、開くという動作を繰り返すうちに脳も発達していきます。
反射にはほかに
- 吸てつ反射(口に入ったものをなんでも吸う)
- 口唇探索反射(唇に触れるとそっちに顔を向けようとする)
- モロー反射(物音がすると両手を広げてしがみつこうとする)
などがあります。気が付いたらしなくなってる……というようなものなので、今のうちに楽しんでおくといいですよ。
音の鳴るおもちゃを左右に動かす
2~3ヶ月くらいになってくると、ものをじぃっと見つめることが増えてきます。
赤ちゃんが見ているものを左右にゆっくりと動かしてみることで、見ているものを目で追うということができるようになってきます。
まだ視力は全然ぼんやりしている時期なので、カラフルなもので音が鳴るおもちゃにしてあげましょう。
一緒におしゃべりしてあげる
赤ちゃんが「あー」「うー」と声を出すことが増えていませんか?
「クーイング」といって、赤ちゃんの喉が発達してきた証拠です。
今後の言葉のもととなり、もう少しすると「あぶあぶ」などちょっと複雑な音(喃語)を出せるようになります。
まだ舌を使っておらず母音だけしか出ていませんが、赤ちゃんはクーイングを繰り返すことで「自分にはこういう音が出せる」というのを学んでいきます。
赤ちゃんの声が聞こえたら、「あー」「うー」と赤ちゃんと同じ声をくりかえしてあげたり、「そうなの、ごきげんなの」と赤ちゃんの思いを代弁してあげましょう。
ママとコミュニケーションの幅が広がることは赤ちゃんにとっても、ママにとっても喜びです。
クーイングは赤ちゃんがごきげんな時に出てくると言われます。
泣いて不快を知らせるだけだった赤ちゃんが、声できげんがいいことを教えてくれる。
成長を感じてうれしくなりますよね。
どんどん一緒にお話をして、いろいろな言葉を教えてあげましょう。
お散歩に行ってみる
2ヶ月を過ぎると少しずつ外気浴も始める頃。そろそろお散歩に出かけてみても。
外の空気に触れることは赤ちゃんにとっては刺激的。
はじめは短時間から、じょじょに長く、10分くらいを目安に近所や公園を歩いてみましょう。
見たことがない景色に、赤ちゃんの目がキラキラ、手足がバタバタ。
いつもと違う様子が見られるかもしれません。
ママも気分転換になりますね。
生後3~5ヶ月の赤ちゃんとの遊び方
少しずつ首が座ってくる頃。
自分で首を左右に振ったり、うつぶせで首をぐぐっと持ち上げたりできるようになります。
抱っこ、手にぎにぎなどとにかく触ってあげる
赤ちゃんはなんといってもママと触れ合うのが大好き。できる限りたくさん触ってスキンシップをしましょう。
抱っこはもちろんですが、手をぎゅっと握るだけでも喜びます。
身体をぱたぱた触ってあげるのもいいですね。
肌に異常がないかのチェックにもなります。
ふーっと息をふきかけてあげるのも楽しいですよ。
びっくりして目をぎゅっと閉じて体をぶるぶるっとふるわせた後、目をぱちくりさせている姿はとってもかわいいんですよ!
そろそろベビーマッサージをするのもおすすめ。
蛯原英里さんのベビーマッサージが雑誌などにも掲載されていたりしますよね。
一般的にはオイルを使うのですが、不安な場合はオイルを使わなくても大丈夫なものもありますし、効果は弱まるようですが服の上からでもできます。
赤ちゃんをぞうきんに見立てた「らららぞうきん♪」という有名な遊びがあります。0歳から小学生頃まで楽しめますよ。
目を合わせて笑ってあげる
ママが呼びかけてもこっちを向いてくれない。気がつけばいっつも右を向いている。そんな悩みはありませんか?
そういう時は、ママのほうから視界に入ってあげましょう。それだけでにこっとかわいい笑顔を見せてくれるはずです。
ママの声が聞こえていないのかな。向き癖がついちゃっているのかな。
いろいろと不安になると思いますが、ママの声は聞こえているし、首が動かせないわけではありません。
首がすわるとだいぶ首を左右に動かすことができますが、まだまだ「首を動かすと視界が変わり、それによってママが見えるようになる」ことをはっきり理解はしていません。
赤ちゃんもママが見えなくて不安になっているんです。
赤ちゃんをあおむけにしてママが見下ろすのが普通の格好だと思いますが、ママの目の位置まで抱きあげて目を合わせてみたり、ママが寝っ転がって同じ視線になってあげたりするのもおすすめです。
目が合った時にはママもとびっきりの笑顔を見せてあげましょう。
「ママは自分といるとうれしいんだ」とわかることは赤ちゃんもうれしくなって、さらに笑顔を返してくれるようになります。
私も娘や息子と目が合った時には笑顔を見せています。
というかなにやら胸がキューンっとしてしまって、「かわいいな、このやろう~」と自然ににやにや笑顔になってしまいます。
そういう顔を見せているせいか、娘も息子もよく笑う子なんです。
私は普段からそんなに笑顔でいる方ではありません。
いつでもニコニコ笑顔なママを見ては「もっと笑顔でいなければ……」と思っているのですが、そこまでがんばらなくてもよく笑う子は育つようです。
とにかく目が合ったときには笑ってあげるようにしてみるといいですね。
握って遊ぶおもちゃで遊ぶ
3ヶ月になると、少しずつものを握れるようになります。
うちはオーボールをよくつかんで遊んでいました。
音が鳴るラトルなんかも一生懸命振ってましたよ。
カラフルなもので視覚、きれいな音色で聴覚、握ることで触覚、舐めてみて味覚……五感を刺激できるのがいいですね。
生後6~8ヶ月の赤ちゃんとの遊び方
興味のあるものに手を伸ばすころです。
早い子だとズリバイしたり、おすわりしたりできるようになります。
ズリバイすれば自分の欲しいものに向かっていくことができますし、おすわりすると両手が自由に使えるようになってきます。
遊びの幅が少しずつ広がってきますね。
ボール遊びをしてあげる
赤ちゃんの方にボールをころころと転がしてあげると、自分でつかもうとします。
まだうまくつかめなくても、赤ちゃんがバンバンっと振った手が触れるだけでボールは転がりますよね。
それだけで赤ちゃんはボール遊びって楽しいなって感じてくれますよ。
転がっているボールを取ろうとするということは、ボールの動きがある程度予測できるようになったということ。
脳もかなり発達してきていることがわかりますね。
遊んであげるボールは、動きが早すぎると目も体もついていけなくなってしまうので布製のボールの方がいいですよ。
バスに乗っての歌にあわせてGO!GO!
おすわりができるようになるとママが支えていればちょっと激しめの運動もできますよ。
『バスに乗って』という歌に合わせて遊ぶのはどうでしょう。
足を伸ばしてバタバタするので、産後のママのいい運動にもなるんだとか。
鏡で遊んでみる
まだまだ自分の顔だとはわからないでしょうが、赤ちゃんは鏡で遊ぶのも大好きです。
早い子だと生後6ヶ月頃から鏡を自分と認識するそうですよ。
泣いていた赤ちゃんが鏡を見せた瞬間にピタッと泣き止むこともあります。
ちょっと怖がってしまうようだったら、ママも一緒にうつってみせて「ママもいるよ~」って教えてあげるといいですよ。
鏡以外でもママの使っているものに色々と興味が出てくるころです。
とくにスマホを奪われて大変な思いをすることが増えてきます。
持たせて危険でないものでなければ触らせてあげるといいですよ。
いないいないばぁをする
赤ちゃんと言えば「いないいないばあ」。
実はいないいないばあを楽しめるようになるのは7~8ヶ月頃からなんです。
脳の発達により、ママがいなくなってもまた顔が出てくることを予測できるようになるんです。
ママの顔がもう一度出てくるのがわかっているので、顔が見えるまで待っていられます。
予想通りママの顔が見えたらうれしくなって笑ってくれます。
生後9ヶ月~1歳ごろの赤ちゃんとの遊び方
指先が器用になってきます。
布や積木などちょっと複雑な動きをするおもちゃで遊べるようになってきますよ。
つかまり立ちや伝い歩きをし始めて、早い子だと10ヶ月くらいから歩き始める子もいます。
ラッパなどの楽器で遊ぶ
ラッパ遊びができます!
音が出るので大興奮で遊んでくれる子が多いですよ。
ラッパ遊びは口の動きを発達させるので、ストロー飲みや発語の練習にもなります。
ボタンや鍵盤で音の出るおもちゃも大好き。
手先が器用になってきているのでボタンもきちんと押せるようになってきますよ。
積み木を崩して遊ぶ
何かを崩すというのがとっても楽しくなるころ。
軽い積み木やプラスチックのカップ、お菓子やティッシュの空き箱を使って目の前で積み上げてあげましょう。
ガンガン破壊してくれます。
自分で積むのはまだむずかしいのでママが積んであげましょう。
真似っ子遊びをしてあげる
バイバイやおじぎ、拍手など、真似できる動作が増えてきます。
新しい動きをすぐに真似できるようになるのはもう少し先ですが、やれるようになった動きは何度も繰り返しさせてあげるといいですよ。
とくにパチパチは自分の手から音がするので、楽しんでやってくれます。
布を振ったり、投げたり、丸めたりして遊ぶ
布って意外と遊べるんです。
振ったり投げたりすると、ちょっと不規則な動きをしますよね。それが楽しいんですよ。
投げたときも少しの空気の乱れで思ったのとは違う場所に振ってくるし、予想よりも落ちてくるのが遅くて「あれ?」って感じたり。
やわらかい布だとぎゅっと丸めた後にもこもこっと大きくふくらんでくるのも面白いです。
ママが赤ちゃんと楽しく触れ合うのが一番!
3か月を過ぎると視力・聴力がかなり発達し、手足もいままでより力強く、器用に動かせるようになります。
いままであまり興味を持たなかったおもちゃも使ってくれるようになるでしょう。
おもちゃで遊んであげるのも楽しいですし、たまにはおもちゃを使わないママとの触れ合いも大切にしてあげるといいですね。
ねんねベビーは寝ているだけでも、いろいろな刺激を受けて毎日過ごしています。
ママも一緒に五感を使って遊んでみると楽しいですよ。