みのりんく mino-link

5歳♀3歳♂の元塾講師ママが育児情報をお届けするブログ

妊娠・出産

張り止め薬のウテメリンって高くない!?ジェネリック医薬品をうまく使おう!

投稿日:




妊娠費用で意外と高くつくのが、切迫早産などでおなかが張る時に使う薬代。

張り止めの薬としては「ウテメリン」が使われることが多いです。

私も使ったことがありますし、周りでも使ったことがあるママ友は結構いて、「ウテメリン副作用やばいよねー」なんて話をよくしてます。

ええ、ウテメリンって動悸、手足の震え、吐き気などいろいろな副作用があるんですよね……そんな話をしている時に、一緒に出るのが「高いよね」という言葉。

風邪薬や胃腸薬しかもらったことがないと、ウテメリンのお値段はちょっとお高めに感じます。

でも、ある日いつもと違う薬局へ処方箋を持って行ったら、「ジェネリックがありますよ」と言ってもらえたんです。お値段かなりお安くなりました!

ウテメリンとジェネリック医薬品の価格差

5f7379ba2228551dd75e088c7fdfeade_s

ウテメリン錠の主なジェネリックは「ルテオニン錠」と「リトドリン錠」。

「ウテメリン錠」5gの薬価は106.90、「ルテオニン錠」5gは68.20、「リトドリン錠」は15.50です。

「薬価」というのは、厚生労働省によって決められたお薬の価格のことです。病院や薬局では、薬価をもとに薬代を計算しています。

たとえば「ウテメリン錠5g」だと薬価は106.90。一日3回×14日分処方されたとすると、単純計算4,490円ほどかかるわけです。実際は保険で3割負担とかになると思うので自己負担は1,347円

※ちなみにお薬代は本当はもうちょっと複雑な方法で計算されています。服用方法ごと、一日分ごとに計算して、点数に直して五捨五超入してから日数をかけます。こちらの方法で計算すると4,620円、自己負担は1,386円です。

んで、同じように計算すると、「ルテオニン錠」に変えてもらうと2,864円、自己負担金は859円。「リトドリン錠」なら651円、自己負担金は195円。

ちょっと笑っちゃうくらい安くなります。びっくりして計算し直してしまった……。

ちなみに先日、健保からもお手紙がきました。「あなたが2015年10月から12月に使っていたお薬、ジェネリックにするとこんなに安くなりますよ~」って。今頃!?もっと早く教えて欲しかった。

参考HP 薬価サーチ

スポンサーリンク

ジェネリック医薬品とは

373c6934daa262a5e9d282a799fb086c_s

では、こんなに薬代が安くなるジェネリック医薬品とはいったいなんなんでしょう。

「ジェネリック医薬品」とは「後発医薬品」「後発品」「後発薬」とも言われます。対になるのが「先発医薬品」と呼ばれる新薬。日本では基本的には先発医薬品の方を処方されることが多いです。

ジェネリック医薬品は開発から20年ほどたって特許が切れた後の薬薬によって得られる効果は先発医薬品と一緒ですが、値段がかなり安いです。

安い理由は、開発費がかからないから。先発医薬品は研究や開発に、約 10~15 年と長い年月がかかります。その間にかかる研究開発費用は何百億にものぼります。研究開発費用の回収、その後のさらなる研究のために値段が高くなっているんです。

日本ではなかなか浸透していないジェネリック医薬品ですが、欧米諸国ではかなり普及をしています。アメリカでは90%、イギリス、ドイツ、フランスなどでは60~80%のシェアとなっています。

もちろん、海外と日本では医療費や健康保険の制度が違うので、海外で普及しているから日本でも普及するというものでもありません。でも、平成27年9月の調査ではジェネリックのシェアは日本でも56.2%まで伸びてきていて、ジェネリックを選択する人は増えてきています。

ジェネリック医薬品の注意点

987eca87017b5f2fa265f89558d4724a_s

もちろん、ジェネリック医薬品には注意すべき点もあります。

ジェネリック医薬品は特許が切れているといっても、それは物質特許だけ。薬には物質特許、製法特許、製剤特許の3つがあるのです。

物質特許というのは、薬の有効成分についての特許。製法特許は添加物、製剤特許は薬の形状の部分です。

薬に含まれている添加物というのは、薬を飲みやすくしたり、溶けやすくしたりするためのもの。薬の形状は大きさやカプセルなどのコーティングに関すること。

添加物や薬のコーティングが変わってしまうと、薬の溶け方が変わって体内に吸収されるタイミングが変わりますね。そうすると、薬が効きすぎたり、効果が出にくくなったりするのです。

ただ、ジェネリック医薬品は安定性、生物学的同等性試験などの試験を行って、どれくらいの速さでどれくらいの効き目があるのか確認をしています。

品質、有効性、安全性が先発医薬品と同等であると証明できなければ、製造販売の認可がおりません。

添加物についても使用していいものはきちんと決められています。

先発医薬品と異なる添加剤を使用する場合であっても、薬理作用を発揮したり、有効成分の治療効果を妨げたりするものを使うことは認められません(「日本薬局方製剤総則」)。医薬品として使用前例のある、安全性が確認されている添加剤のみが使用されています。

厚生労働省HP ジェネリック医薬品(後発医薬品)の使用促進について

添加物の違いにより多少の違いは出てくるかもしれませんが、治療効果については同等になるように作られています。

「ウテメリン」「ルテオニン」「リトドリン」の添加物

ウテメリン:乳糖水和物結晶セルロースヒドロキシプロピルセルロース,トウモロコシデンプン,タルクステアリン酸カルシウムヒプロメロースマクロゴール,シリコーン樹脂

ルテオニン:カルナウバロウ,結晶セルロース,酸化チタン,ステアリン酸マグネシウム,タルク,低置換度ヒドロキシプロピルセルロース,乳糖水和物,ヒプロメロース,マクロゴール6000

リトドリン:ステアリン酸カルシウム、セルロース、乳糖水和物ヒドロキシプロピルセルロースヒプロメロースマクロゴール

赤字は3つとも、緑字はウテメリンとルテオニン、オレンジはウテメリンとリトドリンに共通するものです。

参考HP

『KEGG MEDICUS』『ミナカラ』 

ウテメリン ルテオニン リトドリン

「ウテメリン」「リトドリン」副作用に関する論文

兵庫県立こども病院の学会論文で、「ウテメリン」「リトドリン」の副作用を比較した論文がありました。

ただし、扱っているものが錠剤ではなく点滴なので少し作用が違うかもしれませんし、平成18年度の論文なので少し情報が古いです。

調査は切迫流産・切迫早産の妊娠24~35週の妊婦に対して行われたもの。ウテメリンとリトドリンの点滴を1週間以上投与して副作用をカウントしました。症例数はウテメリン34、リトドリン22。

リトドリンとウテメリン比較

ウテメリンのつらい副作用「動悸」「頻脈」がリトドリンだと少し軽減されるのに対し、「静脈炎」の割合はリトドリンの方が増えています。静脈炎は点滴ならではの副作用なので、錠剤だとあまり参考になりませんね……。

こども病院の見解によると、

<考察> リトドリン注でも静脈炎が増加したが、「主訴」の動悸、 頻眽等は減少した。若干の違いはあったが、切り替えに支障が出るほどの副作用発現はなかった。

<まとめ> 後発品への切り替えは患者負担の軽減や医薬品材料費の節減に繋がり、経営改善の施策の1つとして期待できるが、一方で、先発品にはなかった副作用の発現が考えられる。今回は血管炎を起こしたという文献が複数あったため、切り替えには特に慎重になった。しかし、十分な情報収集と審査、そして実際の副作用発現を調査することで、円滑に切り替えることができた。リトドリンの使用を開始してから 7 ヶ月が経過したが、現在まで特に問題は起きていない。

とのこと。実際に切迫で悩んでいる妊婦さんでのデータがあるのは心強いですね。

ネットで調べて見ると、リトドリンを使っていた妊婦さんがウテメリンに切り替えたら動悸がひどくなったという話を見たので、やはりウテメリンの方が動悸などの副作用は強いようです。

これは素人の考えですが、「動悸」「頻脈」の副作用が強いというのは薬の効き目が強いということ。この辺はおそらく添加物による作用の違いなのでしょう。

そうなると気になるのは効き目ですよね。せっかく飲んでいるのに肝心の切迫流産・早産の症状が治まらなければ意味がありません。この辺は実際に飲んでみて張りが治まるかどうか、先生の診断はどうかで判断していく必要がありそうですね。

参考HP 『子宮収縮抑制剤であるウテメリン注とリトドリン注の副作用の比較について 』

私自身がウテメリンとリトドリンに感じた差

私はウテメリンとリトドリンを飲んだことがあります。

その時に感じた違いは、やはりリトドリンの方が動悸や息切れなどの副作用は少し軽かったかな、ということ。何より安かったので、その時は「安く済んではしゃいでいるのかもしれない……」と思っていました。

効き目としては、自分の体感としての張り、先生の見立てともにウテメリンと違いはありませんでした。飲めば張りは治まるし、無理すれば飲んでも張るし。

ちなみに私は薬アレルギーを持っています。アレルギー反応を起こす薬はある程度限られているのですが、それでもいきなりアレルギーが出ることもあります。

「この薬でアレルギー出るはずないんだけどなぁ」とお医者さんにも薬剤師さんにも首を傾げられるほど、珍しい薬でアレルギー反応が出たり……。

その分、薬選びに関しては慎重です。お医者さんの話を延々と聞いた後、薬剤師さんからも話を聞きます。ダブルチェックしてほしいため、基本的には院外処方

薬を切り替える時には少しずつ様子を見て、病院にすぐに行けるよう週の初めの午前中に飲むようにしています。

心配な場合は自分で徹底的に対策をして、不安を取り除いてくださいね。

スポンサーリンク

ジェネリック医薬品への変更方法

3909efccbf078e3457b8de352200a5f3_s

薬を処方された時に「ジェネリック医薬品を処方してもらえますか?」と聞いてみましょう。お医者さんでもいいし、薬剤師さんでも大丈夫です。

ただ、病院でもらう処方箋には「変更不可」という欄があって、お医者さんが「変更不可」を指示する署名をしていたら薬局でジェネリック医薬品へ変更してもらうことはできません。

院内処方に多いのですが、ジェネリック医薬品自体を置いていない場合もあります。ジェネリック医薬品を取り扱っていない病院はそもそも、お医者さんがジェネリック医薬品を推奨していないことがあるので相談したほうがいいです。

もし疑問点があれば、しっかりとお医者さんや薬剤師さんに聞いて解決してから飲むようにしましょう。

心配したまま飲むのは心身ともによくありません。心配のあまり自己判断で服薬をやめてしまうと、薬代ももったいないし、なにより胎児に何か影響があるかもしれません。

気になったことはそのつど相談する関係を作っておくと、出産のときも安心ですよ。

まとめ

daedec44f9adb45aa5f70e0598a8d3c6_s

妊娠中の薬は自分だけでなく、おなかの中の赤ちゃんにも関係してくること。なるべく安心・安全なものを選びたいですよね。

でも、妊娠・出産はお金がとってもかかるので、抑えられる費用は抑えたいというのも正直なところ。

リトドリンやルテオニンはウテメリンの代わりとして使用例も多い比較的安全なジェネリック医薬品です。うまく使って無事に出産まで乗りきってください。

最近は「ジェネリック医薬品がありますけど、どうしますか?」と薬局で聞いてくれることも多くなりました。ウテメリンに限らず、説明を聞いて納得できれば、ジェネリック医薬品に変更してみると医療費がかなり削減できます。

日本ジェネリック製薬協会のHPでは、具体的にどのくらい薬代が安くなるのか計算することもできます。定期的に飲んでいるお薬がある場合は確認してみると、ジェネリック医薬品があるかもしれません。

長くなってしまいました。でも薬のお話は大事な話なので。読んでいただきありがとうございました!!

参考HP

日本ジェネリック製薬協会 

エルメッド エーザイ株式会社

東和薬品

妊娠中に飲める薬について知りたい方はこちらの記事もどうぞ

授乳中に薬を飲む時は断乳しなきゃだめ? 飲める薬を産婦人科で聞いてきた。
授乳期間中にママが風邪でダウン。 子どもにうつったら大変だから早く治したい。寝てれば治りそうだけど、寝てるわけにもいかない。 ...
  • この記事を書いた人

葉桜ふみ

5歳娘、3歳息子のママ。静岡県の西のほうに住んでます。 元塾講師(小中学生中心 / 全教科担当 / 9年) 自分の体験をもとにした妊娠・出産・子育て情報を発信しています。

-妊娠・出産

Copyright© みのりんく mino-link , 2019 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.