2歳の娘の指に何やら発疹が。気がつくと腕にもぽつり。
腕の一つは「かゆい」と言って掻いています。虫に刺されちゃったのかな。
指のは自分の主婦湿疹と似ています。手を洗いすぎたかなぁ。
次の日見ると、ちょっと増えてる? 唇にも一つだけぽつり。もしやと思って足の裏を見ると、足の裏にも赤いぽっつが二つ。
これって手足口病なのでは。あわてて小児科に連れていきました!
手足口病とは。どんな症状が出るの?
手足口病とは、患者の9割以上が5歳以下という幼児や乳児がかかりやすい感染症です。夏に大流行しやすく、ヘルパンギーナ・プール熱と並んで夏には注意が必要な病気。
感染力が高いので、とくに幼稚園や保育園でうつってくることが多いです。ただ、うちのむすめのように未就園児にもかかわらず、どこかから拾ってくる場合もあります。半径2メートル以内にいればうつると言われているので、どこかに感染者がいたんでしょうね。
手足口病の特徴的な症状は発疹です。
熱が出る子もいますが、高熱が長く続くということはありません。熱は出ない子もいます。うちのむすめも熱は出ていません。
発疹は虫刺されのようにも見えるし、水ぼうそうのようにも見えます。手足口病かどうかの判断は、足の裏にも発疹が出ているかどうか。
病名の通り、口にも発疹ができて、口内炎になることがあります。口内炎が痛くて食事ができないことも。
手足口病の治療方法は? 何科にかかればいいの?

熱が出れば迷わずに小児科にかかると思いますが、熱が出ないこともある手足口病。
発疹が出るので皮膚科に行こうかと思ってしまうのですが(私も最初は皮膚科に行こうとしました)、子どもが9割以上を占める病気なので、小児科に行くのが無難です。
実は手足口病はとくに治療はありません。
ただ、熱が高ければ解熱剤、発疹の状態によってかゆみ止めや痛み止めを処方してもらえますので、症状に応じて先生に相談してみてください。
それくらいだったら病院にはとくにかからなくてもいいかなとも思えますが、素人目には手足口病なのか判断はつかないことがあります。突発性発疹やヘルパンギーナかもしれないし、水ぼうそうかもしれません。きちんとプロの目で判断してもらった方がいいですよ。
とくに高熱が続く、おう吐や頭痛の症状がある時は病院へ行くようにしましょう。口内炎がひどくて何も食べたり飲んだりできない、脱水症状を起こしている時もすぐに病院へ。
また、まれに髄膜炎や脳炎などの重篤な合併症を引き起こす場合があるので、しっかりと様子を確認するようにしましょう。
手足口病の感染経路は主に唾液
手足口病は感染力の高い病気です。潜伏期間は3~5日。潜伏期間中でもうつります。感染経路は3つ。
- 接触感染
- 飛沫感染
- 経口感染
発疹が水膨れになっている場合、その中にはウィルスがたくさん詰まっています。これを触ると感染します。おもちゃやドアなど、手足口病にかかった子が触ったものを介して感染することもあります。
発疹が直接触れやすいので、お風呂やプールでうつることも。夏場にうつりやすいのも、薄着で発疹が露出しやすいことが原因の一つのようです。
また、発症してから2週間は唾液中、1か月は便にウィルスがいます。
未就園児はせきもくしゃみも手で押さえることはできません。よだれがデロデロ出ていることもありますよね。おもちゃもなめまくり。だから幼児・乳児で爆発的にはやるそうです。
気をつけないといけないのは、手足口病は大人でも感染するということ。
「免疫があるからほとんど大丈夫だと思うけど」とお医者さんには言われましたが、うつってしまうママもいるようです。一家全滅なんてことになりかねません。
子どもは熱もなく、発疹もそこまでかゆがったり痛がったりすることもなく、軽い症状ですみますが、大人はそうもいかないようです。
症状が10倍重い。とくに発疹がかなり痛いみたいです。口の中にできてしまうと食事がつらい。足の裏にできると歩くのもつらい。
免疫力が高い大人はめったにうつらないとは言われていますが、産後は免疫力が落ちているのでかかりやすいかもしれません。かなり苦しむようなので、子どもからうつらないように気をつけましょう。
手足口病の予防方法は手洗いうがい
感染症の予防の基本は、手洗い(できるようならうがいも)の徹底です。
ごはんを食べる前やトイレの後はもちろん、帰宅時にも手洗いうがいを徹底しましょう。これは手足口病だけでなく、さまざまな病気を予防できるので、早めに身につけさせたい習慣です。
手足口病は症状が軽いこと、予防がしきれないことから、幼稚園や保育園で登園禁止にしていない場合があります。治りきっていないのに登園したり、病院にすら行っていない子がいたりして、保育園や幼稚園で大流行するのです。
身近に手足口病の子がいるかもしれません。帰ってきたらしっかり手を洗って予防しましょう。
感染してから家族や兄弟にうつらないようにする方法を別の記事でまとめています。予防にもなりますよ。↓
夏場に大流行するのでご注意を!!
手足口病は「コクサッキーA」「エンテロ71」などのエンテロウイルスに感染することで起こります。このウィルス10種類以上いるそうです。だから、同じ年に2回以上かかることもあります。一度かかったからって気を抜けません!
インフルエンザの時期は手洗いうがいを徹底していても、夏場は油断してしまうこともあったので、今後も気をつけていきたいところです。
手足口病をはじめとする夏の感染症にかかると、発疹が消えてもしばらくはプールに入れないし、外出禁止になってしまうと暑い家でひきこもらないといけないし、遊びたい盛りの子どもにはつらいです。
楽しい夏の思い出をいっぱい作るためにも、予防をしてうつらないようにしたいですね。