子どもの尿検査。それは朝のバタバタした時間帯にかなり大変なミッションです。
トイレトレーニングが済んでいれば、おしっこしているところに紙コップを挿し込むだけ。それでもとっても大変です。
3歳児検診や保育園の尿検査だと、おむつが取れていない子もけっこういますよね。
おむつが取れていない場合はどうやって取ったらいいのでしょうか。
この記事ではおむつの子でもできる尿の取り方をご紹介します。
オムツが取れていない子の尿検査の方法
[cat_fusen01 title=”尿検査方法3選”]
- おむつにラップとガーゼを装着する
- おむつにポケットティッシュを置く
- 採尿パックを貼る
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おむつにラップとガーゼを装着する
ラップを敷いた上にガーゼを置いて、ガーゼにおしっこを吸収させる方法です。
- おむつ
- ラップ
- ガーゼ(脱脂綿やキッチンペーパーでも可)
- セロテープ、両面テープ
- ポリ手袋
おむつはできればテープ式の方がラップをつけるのが楽です。
このためにテープ式を買うのもなぁ……という場合は、パンツ型のオムツを開いてしまってラップとガーゼを貼り付け、そのうえにオムツをもう1枚履かせると安定します。
[timeline title=”ガーゼを使った方法”] [ti label=”STEP01″ title=”ラップをおむつに貼り付け”]
肌に触れない表の部分はセロテープで。
内側は両面テープのほうが肌にやさしい気がします。どのみちラップは当たっちゃうんですけどね。
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[ti label=”STEP02″ title=”ガーゼを置く”]
ラップの上にガーゼやいらなくなったガーゼタオルを一枚置きます。
意外とキッチンペーパーなんかでも代用できます。
とくにリードが吸水性が高くて破れやすいのでいいですよ。
ガーゼがおむつからはみ出ないようにしつつ、ラップが肌に触れる部分をなるべく減らすように。
ずれそうだと思ったらガーゼも両面テープで止めます。
パンツ型を開いて作った場合は、上からもう一枚おむつを履かせてあげてください。
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[ti label=”STEP03″ title=”翌朝、ガーゼを絞る”]
翌日の朝は、ガーゼに含まれたおしっこを絞って採取します。
絞る前後はママもしっかり手を洗って清潔にしておいてくださいね。
ポリ手袋があれば手袋をして絞るといいですよ。
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ポケットティッシュをそのまま置く
- おむつ
- 未開封のポケットティッシュ
- ポリ手袋
ラップと違い、ポケットティッシュをはさむだけなのでパンツ型のおむつでも楽に装着できます。
ポケットティッシュの衛生面がちょっと気になるところではありますね。
未開封のポケットティッシュを使うようにしましょう!
[timeline title=”ポケットティッシュを使った方法”] [ti label=”STEP01″ title=”ポケットティッシュの用意”]
中身を3~4枚に減らしたポケットティッシュの封を開けておきます。
あまりたくさんのティッシュが入っていると、ティッシュが全部吸ってしまって絞りきれないことがあります。
かといって減らしすぎると漏れがひどいので、3~4枚で大丈夫ですよ。
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[ti label=”STEP02″ title=”ポケットティッシュをおむつに乗せる”]
そのままおむつに乗せます。
ティッシュのビニールカバーがラップの代わりになってくれます。
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[ti label=”STEP03″ title=”翌朝、ティッシュを絞る”]
おしっこをしたらポリ手袋をはめてティッシュを絞ります。
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男の子の場合は、おちんちんをポケットティシュの中に突っ込むようにして当てておいてあげると、うまい具合にポケットティッシュの中におしっこをしてくれますよ。
何度か試してみたところ、おむつの方にもおしっこは漏れますが、ポケットティッシュもぐっちょぐちょになっていて、尿検査の量には十分でした。
採尿パックを使ってみる
お股に貼り付けて採尿することができる『採尿パック』というものもあります。
自治体によっては配っているところもあるみたいなので聞いてみてください。
買うとなるとちょっとお高めで、しかも1枚から買うことはできません。
同じように尿検査が不安な友だちと一緒に買うといいかもしれませんね。
ただ、意外と注意点も多いです。
採尿パックは女児への貼り方が難しい
男の子は穴のところにおちんちんを入れてしまえばそのままおしっこが入っていきます。
が、問題は女の子。
しっかりとおしっこが出る部分と穴を合わせて貼り付けてあげないといけません。
すき間が少しは空いてしまうものですが、あまり大きいとそこから漏れてしまうので、位置を決めたらぎゅぎゅっとしっかり貼り付けるようにしましょう。
汗やおしっこの湿り気ではがれやすい
寝る前に粘着テープで貼り付けておくと、汗やおしっこの湿り気ではがれやすいです。
はがれてしまうとおしっこが漏れて、おむつにそのまま吸収されてしまいます。
私の娘は持病の定期検診で何度かこの採尿パックを使っていまして、本当によくはがれました。
せっかくおしっこしたのに、全部漏れてた……なんてことも。
プロの看護師さんが貼り付けてもはがれるんだから、もうそういうものなんだと思います。
おしっこ自体の湿り気ではがれるということもあるので、できればおしっこする直前に張り付けてあげたいです。
まだ夜におしっこをする子は念のため寝るときにも装着しつつ、朝起きたらもう一回貼り付けておくといいかなと思います。
敏感な子はなかなかおしっこが出ない
3歳を過ぎたくらいの子だと採尿パックをしているとムズムズして、なかなかおしっこが出ないという子もいます。
その分、長時間つけておくことになるので、ますますはがれやすくなります。
実はうちの娘がこのパターンで、採尿パックをしてたら全然おしっこをしてくれませんでした。
もうガブガブお水を飲ませて、ようやくって感じです。
採尿パックをつけててもおしっこしてくれるかどうか練習を何度かしておいた方がいいですよ。
ダメ元でトイレに座らせてみる
補助便座などをもう用意している場合は、ダメ元でトイレに座らせてみましょう。
朝1番はおしっこが出やすいので、もしかしたら紙コップを持って待っていたらおしっこをしてくれるかもしれません。
もしそれで成功したら、貴重なトイレトレーニングの成功体験です! その後のトイトレも順調に進むかもしれません。
おむつが外れるのはそこから時間がかかりましたが、トイレでおしっこできたという体験は親子ともにその後のトイトレの支えになりましたよ。
3歳検診の尿検査は4歳までに取れればOK!
自治体にもよりますが、3歳検診の尿検査は当日持ってこられなくても大丈夫です。
「取れたときに持ってきてください」と言ってもらえることがほとんどです。
4歳までに持っていければOKです。
幼稚園や保育園の尿検査も失敗したら再検査がある!
幼稚園や保育園の尿検査は再検査の日にちが決まっていることも多く、いつでもOKというわけにはいかないので大変です。
でも、何度かトライしているうちにタイミングが合う日がやってきます。
おむつ+ガーゼの方法も毎回失敗してしまうということはないと思います。
再検査の日まで練習をして、どういった感じでやると成功しそうなのか、お子さんのペースをつかんでみましょう。
尿検査では何を調べているの?
もうめちゃくちゃ苦労する尿検査。
やる意味があるのかって思ってしまいます。
- 尿中たんぱく
- 糖
- 潜血
これらを調べて、腎臓病や糖尿病の有無を確認します。
何か病気が潜んでいたら早めに治療することが大切になってきます。
いろいろな方法を試して練習してみよう
どの方法をするにしても大事なことがあります。
失敗してしまったとしても子どもを責めないこと。
失敗するとかなり焦りますが、ここで子どもを責めてもトイレができるようにはなりません。
むしろトイトレが辛くなってしまう可能性もあります。
来年以降の尿検査でストレスを感じてしまって、おしっこが出ないなんてことも考えられます。
とはいえ、がんばって採取しようと思えば真剣な顔になって、顔がこわばってしまうもの。
そうならないためにも当日なんとかしようとしないこと。できれば事前に練習をしてみてください。
自分の子どもがどの方法なら成功するのか、事前にきちんと確認した方がいいです。
当日になって失敗してしまうとかなり焦ります。再検査も結構面倒。
練習していても肝心の本番で失敗する子もいますが、ぶっつけ本番よりは成功の確率はあがります。