暑い日が続いて夏本番。幼稚園は6月から、子育て支援センターも今日からプール開きです。
うちは3歳の娘も1歳の息子も水遊びが大好き。私も大好き。
水遊びには冷たくて気持ちがいいのはもちろんですが、いろいろ大事なことを学べるんですよ。
五感を刺激する
水遊びはなんといっても五感を刺激します。
太陽の光を浴びてキラキラと反射する水面。パシャパシャと跳ねる音。冷たかったり、ぬるかったりする感触。湿った服や肌のにおい。プールだと消毒のツンとした香りを感じることもあるでしょう。
ジリジリと太陽に肌を焦がされる暑さと、手足に受ける冷たい水の心地よさ。この対比を感じられるのは夏の水遊びならではです。
水に入ると気持ちがいいという感覚は満足感につながり、なんとなく解放的な気分になります。だから水遊びはストレス発散になるんですね。
皮膚への刺激は自律神経の働きがよくなる。体温調節能力が強化されて、免疫力が高まる。なんてことも言われていて、身体的にも精神的にもいい影響があります。
算数や科学の概念が学べる
水は器によって姿かたちが変わります。
手をお椀の形にして水を汲めば丸い形、指の間からこぼれ落ちる水は細長い。とっても不思議ですよね。
夏は水が蒸発するのも早いです。みずたまりもすぐになくなっちゃいますよね。あったはずのものがなくなるっていうのも子どもには新鮮な発見です。
こういった「不思議だな」という感覚は、科学への興味につながっていきます。世の中の不思議を解明したのが科学ですから。子どものころにたくさんの不思議に触れ「なんでだろう」と感じるのが、ただ知識を詰め込むよりも大切なことなのです。
形の違う容器はどちらに水が多く入っているのか、パッと見ただけではわかりません。でも、水を使えば違いがはっきりわかります。
大きな容器に水をいっぱいにするためには、小さな容器で何回水を汲まないといけないのか。算数の問題でありそうですよね。子どもはこうやって、遊びの中で算数の概念もなんとなく学んでいくんですよ。
体力やバランス感覚が身に付く
水の中ってかなり動きづらいですよね。水圧がかかっているので、普通に歩くだけでも抵抗を受けます。誰かと一緒に入っていれば、人の立てた波でうまく動けなくなってしまうことも。
不安定な状態で踏ん張ることで、バランス感覚が養われます。普段は使わない筋肉を使うことにもなりますね。
水の流れに逆らって歩くことはもちろんですが、水の中にいるだけでも水圧のおかげでエネルギーを消費します。だから無理なく楽しく体力がついていきます。
ただ、体力をかなり使っているということなので、水遊びの後はとっても疲れます。あまり長時間にならないようにして、遊んだ後はしっかり休ませてあげてくださいね。
季節感が味わえる
プール、行水、泳ぎ、海水浴、水遊び、水着、水鉄砲……これらは全て夏の季語です。
塾講師をやっていたころ私が頭を悩ませたのは、生徒たちの季節感のなさ。俳句を読んで、季語や季節がまったくわからない子が年々増えていったのです。小さいころから自然に触れ、季節感を味わう遊びをするのは大事なことだと痛感しました。
夏はクーラーの効いた部屋で過ごしたいものですが、それでは季節を感じることはできないのです。
夏は暑いものだと理解し、暑さを和らげるために何をするといいのか工夫すること。これが季節を感じて生きるということ。季節を感じることは日本の伝統だからうんぬんではなく、これまた五感を刺激してくれる大切な感覚なのです。
親子のコミュニケーションにも最適!
子どもと水遊びをすると「気持ちいい!」という感覚を共有できます。「水って不思議だね」なんて話をするのも楽しい。
子ども独特のおもしろい発言を聞けたり、見たこともない遊び方をしたりするかもしれません。ママも新鮮な驚きや喜びを感じられ、日々のイライラした気持ちがスッと消えていくことも。
水に濡れたり、日焼けをしたりするのが嫌で、日陰で眺めているだけ。そんなんじゃママも子どもも寂しいです。ラッシュガードにレギンスをはいて対策すれば大丈夫! この夏は、子どもと思いっきり水で遊んでみませんか。