ひよこクラブ2017年2月号に『早生まれは「損してる」のウソ・ホント』という記事がありました。
うちの子どもは11月生まれと12月生まれなので、早生まれではありません。
でも、どちらかというと早生まれに近い方なので発達の面でちょっと不安に思うこともあります。
私は7月生まれで弟は3月生まれだったので、自分の経験や親の話も参考にしながら、実際、早生まれと遅生まれではどんな違いがあるのか調べてみました。
早生まれとは
1月1日から4月1日までに生まれた子のこと。学校教育法で「満6歳に達した翌日以降の最初の学年の新学期から小学校就学が始まる」と定められているため、同じ年の4月2日以降に生まれた子より1年早く小学校に入学します。
ひよこクラブ2017年2月号『早生まれは「損してる」のウソ・ホント』
学校教育法の言い方がまたわかりづらいですね。
ポイントは4月1日の年齢。たとえば2017年4月1日に6歳になる子は、2017年4月には小学校1年生。
でも、4月2日生まれは4月1日時点でまだ5歳なので、2018年4月に小学校へ入学します。
だから、ややこしいですが、1月1日から4月1日までが早生まれ、4月2日から12月31日までが遅生まれなんです。
早生まれのメリット・デメリット
ひよこクラブであげられていたメリットは、
- 同じ年に生まれた子よりも早くいろいろなことを経験できる
- 遅生まれのこと一緒に過ごすことで刺激を受け、経験の幅が広がる
- 幼稚園や小学校に早く入れるため、ママの手が離れるのが早い
同じ学年で比べてしまうと、早生まれは成長が遅く見えがちですが、同じ”年”で考えれば1学年上であることがメリットになります。
逆にデメリットは、
- 生活習慣や言葉の面で、遅生まれの子とくらべて差を感じることが多い
- 「早生まれだから」と助けてもらう機会が多いため、依存しやすい環境になりがち。発達の遅れに気づきにくいケースも…
この辺は幼稚園にあがる前の年になると気にするママも多いですね。
遅生まれの中でもとくに4~7月生まれくらいの子はトイレトレーニングもしっかり済んでいるのに、早生まれの子は全然トイレに行く気配がないとか。
この辺は子どもにもよりけりですが、「早生まれだから仕方ないよねー」っていう会話はよくします。
早生まれは勉強やスポーツ面で不利なの?
遅生まれに比べて成長が遅く見えがちな早生まれちゃん。
勉強やスポーツ面で遅れが心配になりますね。
私の弟は早生まれなのですが、たしかに幼稚園の頃は体がひと回り小さく、走るのも遅かったです。
言葉の発音がうまくできず、言葉の教室に通っていましたが、私も”さ行”がなかなか言えない子だったので、そういう家系なのかも。
でも、差を感じていたのも小学校低学年くらいまで。その後はとくに差を感じることはありませんでした。
逆に周りの大きな子たちにもまれて、どんどん積極的で活発になっていった感じがします。自然と追いつこうとするもんなんでしょうね。
ひよこクラブでは早生まれと遅生まれの学力スコアや、プロ野球選手の生まれた月分布のデータをあげて差を比較しています。
ちょっと早生まれの方が不利なデータにはなっていますが、学力は学年が上がるにつれて差が少なくなっていくし、野球選手以外では早生まれの選手が多い種目などもあるようです。
大切なのはママが「この子は早生まれだからできない」なんて思わないこと。信じてあげることなのかなと思います。
私も、11月生まれのむすめは4月~7月生まれの子に比べて言葉が出るのも遅めで、トイレトレーニングもうまくいっていませんが、「いつかできるようになるはず」と信じて待ってあげようと思っています。
早生まれは金銭的に損をするのか
早生まれの場合、扶養控除の適用を受ける年が1年少なくなるので、確かに税金については損かも。しかし遅生まれの場合、幼稚園・小学校へ入るまでの期間が長く、その間の生活費などは多くかかります。
ひよこクラブ2017年2月号『早生まれは「損してる」のウソ・ホント』
ちょっと気になるトピックですね。
扶養控除や児童手当の話はnerona&neromiさんのブログ『書庫のある家.com』でわかりやすく説明がされています。
[blogcard url=”http://shokonoaruie.com/hayaumare/”]
ちょっとむずかしいんですけど、16歳以上の子どもは扶養控除を受けることができます。
所得が103万円を超えると扶養を抜けることになるので、社会人になった年からは扶養控除を受けられなくなります。
浪人・留年することなく4年制大学を卒業し、社会人になったとき、早生まれは22歳時点での扶養控除を受けられないんですって。
さらに、児童手当についても早生まれは損をします。
児童手当って0歳から中学卒業までもらえるんですよね。
そう、中学卒業まで。これって人によってもらえる額が変わりますよね。
0歳から3歳までは早生まれも遅生まれも同じく1万5000円ずつもらえるので、この期間の額は変わりません。
4歳になる学年から中学卒業までの期間も一緒。みんな12年です。
変わるのは3歳になる年。11ヶ月分差がつきます。
『書庫のある家.com』によると、扶養控除と児童手当の合計で20万~30万くらい損するそうですよ。
ひよこクラブには「遅生まれの場合、幼稚園・小学校へ入るまでの期間が長く、その間の生活費などは多くかかります」とありますが、20万~30万も差がつくかっていったら疑問。
金銭的な面でいうと、たしかに早生まれや年末生まれは損をしているかもしれませんね。
早生まれだからと育て方を変える必要はない
金銭的に損をするっていうのは、親からしてみると残念な話になりますが、子どもには関係ありません。
学力や体力面では早生まれ、遅生まれの差はだんだんと縮まっていきます。
子どもが「ぼくは早生まれだから……」と気にする問題でもありません。
そういうことを言い出す子って、ママの方が気にして「早生まれだから」が口癖になっているケースがほとんど。
成長の具合は人と比べるのではなく、過去と現在で比べます。
前よりできることが増えていたらそれでいいんです。
早生まれだということを必要以上に心配しすぎないようにして、子どもを信じて見守っていきましょうね。