子どもと自分が危機的状況にあるとき、どちらの安全を優先しますか?
多くのママが「子ども」と言うでしょう。
でも、それではダメなんです。ママは子どもより自分を優先してあげないといけません。
自分も子も生き延びるために大切なこと
何よりもママの命が優先である。
これをわかりやすく説明してくれたツイートがあります。
飛行機で酸素吸入器が必要になった時、子供に先にセットするのはだめなんだよ。子供にセットしてる途中で自分の意識が遠のいたら、子供も自分も危なくなるでしょ。だからまず自分の吸入器をセット→子にセット。ふだんの子育ても同じ。自分も子も生き延びるために、まず自分が死なないようにするんだよ
— 瀧波・シン・ユカリ (@takinamiyukari) 2016年8月24日
ママの命が助からないと、子どもの命を助けることはできません。
ママの安全確保を優先したうえで、子どもを守る。それが母子ともに助かるための道です。
私も、自分の不注意で頭をぶつけた時など「もし打ちどころが悪くて気を失ってしまったらどうなるんだろう」って考えることがあります。
子どもは「ママ起きてよ!」ってワンワン泣きながら叫ぶけれど、私は動かない。そんな状況になってしまったら。
夫が帰ってくるまで待っていられるんだろうか。近くの人に早めに見つけてもらえるだろうか。
以前、イギリスで3歳の女の子が救急電話をかけたというニュースがありました。妊娠11ヶ月の母親が階段から落ちてしまったのですが、娘のエマちゃんの救急電話のおかげで母子ともに無事でした。
普段から「ママに何かあったらこうするんだよ」と教えておけば、いざというときには助かるのだという一例です。
でも、エマちゃんのような子どもは稀ですよね。こうやってニュースになるくらいですから。
うちの娘は4歳ですが、私に何かあったときに救急電話をかけるのはむずかしいです。
親がいなくても自分で生きていく力をつけていくことは、育児の目標です。
ただ、それは急に身に付いていくものではなく、大人になるまでに徐々にできるようになっていくこと。
それまでは、親はいざというときに子どもを守れるよう、常に自分を大切にすべきではないでしょうか。
育児で大切なのは本当に基本的なこと
最初に紹介したツイートはそもそも「育児で一番大切なこと」と伝えたツイートへの反応です。
何度も書いていますが、育児で一番大切なのは「死なせない 殺さない 生かしておく」の3点だと思います。これができていれば、他の事など瑣末な話です。でも、この3点クリアするだけでも、相当大変だと思いますよ。
— Ootori Raku (@ootoriraku) 2016年8月24日
成長が遅いとか、わがままで困るとか、本当に小さなこと。子どもが死なないこと、生きていることが大事。
子どもは小さくて危なっかしくて、お世話をしてあげないと生きていくことはできません。ちょっと目を離すとどこかへ行ってしまって、車や世間の危険など知らずに飛び出して行ってしまいます。
育児ストレスによりイライラしてしまい、ノイローゼになってしまう人もいます。大切なわが子を虐待してしまったり、殺してしまったりするニュースは後を絶ちません。
「死なせない 殺さない 生かしておく」
当然のことのようで、実はかなり難しいことだというのは子どもを育てていると本当によくわかります。そして、この3つをクリアするためには、保護者である親が心身ともに健康でいることが本当に大切なのです。
子どものために一生懸命になるあまり、自分の健康を顧みないママがいます。
雨の日に子どもを濡らさないために自分はびしょ濡れ。そのまま子どもを拭いて、服を着替えさせて、もろもろのお世話をしていたらママが風邪をひいてしまった。そんなパターンをよく見かけます。
子どもが風邪をひかないようにすることは大事です。子どもは抵抗力、免疫力が低いので、率先して守る必要があります。
けれど、自分のことも忘れてはいけません。ママが倒れてしまっては、子どもを世話することができず、子どもが困るのです。
もっともっと自分を大切にしよう
子どもを守れるのは自分だけ。
妊娠中は自然とお腹をかばっていたし、今でもとっさに子どもを守ろうと手が出ます。毎日毎日、子どもを守るために周りに気を配って、かなり気が張って疲れてしまうこともあります。
絶対に子どもを守りたい。何があっても。
そのためには、まずは自分が倒れてはいけない。自分の身を大切にすることが、子どもの身を守ることになる。ママたちはもっともっと自分を大切にしていいのです。
子育てしていると自分のことは後回しにしがち。意識して自分を甘やかす日があってもいいんじゃないでしょうか。
子どもと一緒にしっかり睡眠をとって休める時は休む。心身ともに健康でいられるように努める。子どもと一緒に笑顔で過ごす。
ずっとずっと親子ともに元気でいられるように、自分を大事にしてあげてくださいね。