安全・防災対策

7歳の交通事故を防ぐには未就学期の過ごし方が鍵。子どもへの交通ルールの教え方。

歩行中の交通事故で死傷者数が一番多いのは何歳だと思いますか?

高齢者の数が多いのではないかと思われがちですが、一番多いのは5~9歳の子どもです。中でも7歳が一番多く、成人の2.5倍、高齢者と比べても2倍の多さなのです。

なぜ7歳での交通事故がこんなにも多いのでしょうか。自分の子どもが交通事故にあわないためにできることはあるのでしょうか。

7歳での交通事故が多い理由

公共財団法人『交通事故総合分析センター』のレポートによると、7歳児の事故の特徴は以下の4つです。

  • 73%が日中に発生し、薄暮時と合わせると93%が日中もしくは薄暮時に発生している。
  • 平日の死傷者数は、土曜日の約2倍、日曜日の2.5倍の値となっている。
  • 小学校が始まる6歳から登下校中の事故が増加するが、遊戯中や訪問中など登下校以外の通行目的でも7歳児が最も多い。
  • 男児の死傷者数は女児の約2倍で、男児の方が危険な行動を撮る傾向があると推定される。

平日の日中の事故が多いことから、やはり「小学校に通い始めたから」というのは理由のひとつ。放課後に友だちの家に一人で遊びに行くことが増えるのも原因だと考えられます。

ちなみに、未就学児の交通事故は車に乗車している時に巻き込まれているパターンが多いそうです。チャイルドシートの着用を確実に行いましょう。

子どもの行動の特徴

子どもが交通事故に遭いやすいのは、

  • 一つのことに集中してしまう
  • 危険予測能力が低い

という子どもの特徴が原因です。

子どもでも車にぶつかったら危ないということは理解しています。でも、「道の向こう側で友だちが呼んでいる」「車道にボールが転がる」などの場面では「友だち」「ボール」という一つのことにしか集中できません。だから飛び出しをしてしまうのです。

また、危険予測・危険認知能力が低いのも特徴。

横断歩道を渡ろうとしたとき、車が見えたら渡るのをやめますよね。子どもはその判断基準がとっても甘いのです。

日本大学理工学部交通システム工学科の稲垣具志さんのレポート『子どもの道路横断における判断能力の実態と安全対策関係者の認識状況の把握』ではある実験を行っています。

近づいてきた車に対して、横断ができないと思ったらボタンを押すという実験で、小学2年生、5年生、成人の3パターンで行われました。

普通、車両の速度が速くなれば、横断できないと判断するタイミングも早くなります。つまり、車両速度が速いほど、横断できないと判断する距離は長くなるはずです。

上が正常な判断分布。下が小学2年生の判断分布です。車両速度が上がっても横断できるかどうか判断する距離が短いままなのがわかりますね。

時速40kmで車が走ってきたとき、横断できないと思う距離を調べた実験もあります。

大人が32mまで近づいたら横断をやめるのに対し、小学3,4年生は21mまで大丈夫だと判断したそうです。時速40kmの車は1秒11m走るので、ぶつかる2秒前までは横断可能だと思っているということ、恐ろしいです。

交通ルールを教えるときの注意点

さきほどのレポートによると、交通事故の死傷者数は7歳をピークに徐々に減っていきます。実際に危ない場面に遭遇することで「交通ルールを守らければならない」と身を持って学ぶからだとレポートでは書かれています。

けれど、何かあってからでは遅いのです。大人が一緒にいてあげられるうちに交通ルールを教えてあげないといけません。

具体的に教えること

小学校にあがったからといって、いきなりまったく知らない道を通るわけではありません。いまも通っている道、知っている道を通るはず。だから、実際に子どもが通るであろう道を一緒に歩き、どこの線で止まるのか、どの信号を見るのか、具体的に教えることが大切です。

このとき、子どもの目線になって見てあげるようにしましょう。大人の目線で見えているものが、子どもの目線で見えているとは限りません。

私と夫は20cm身長が違うのですが、それでも「あれ見て」と言われて「いや、私からは見えていないねぇ」ということがよくあります。大人と子どもだったらもっと見えている景色は違うでしょう。

大人が止まってほしいラインの一個先を見ていることもあります。横断歩道を見たら大人は手前で止まるものですが、「線で止まって」と言われたら子どもはたくさん並んだラインのどこで止まるのか戸惑ってしまうのです。

信号も普通は目の前の信号を見るものですが、子どもによっては横の信号を見ていることがあるそうです。横の信号なんてサインが逆ですよね。「自分の目の前の四角い信号を見る」と教えてあげないといけません。

大人がルールを守ること

子どもがルールを守れるように、まずは大人がルールを守ることも大切です。

点滅信号で走って渡らない。横断歩道のないところを横断しない。自分の子どもと一緒ではないときにも、どこで子どもが見ているかわかりません。ルールを守りましょう。

車を運転しているときも一緒。大人が黄色信号で突っ込むところを子どもは見ています。青信号ではないのに車が走っていることを体感します。「青信号のときだけ進む」を普段から徹底することです。

小学校に上がる前の散歩を大切に

一瞬で人の命を奪うこともある交通事故。自分の子どもが巻き込まれないようにしたいですよね。

大人が一緒にいる間は子どもを守ることができます。でも、子どもはいつか一人で歩きだします。そのときに安全を確保できるように教育するのも親の努めです。

小学校に上がる前に周辺道路での散歩をして、身近な道路の歩き方、交通ルールの基本をくりかえし教えてあげるようにしましょう。ついでに道に生えている花や飛んでいる虫などを見つけて、自然とのふれあいも教えてあげられるといいですね。

ABOUT ME
葉桜 ふみ
5歳娘、3歳息子のママ。静岡県の西のほうに住んでます。 元塾講師(小中学生中心 / 全教科担当 / 9年) 自分の体験をもとにした妊娠・出産・子育て情報を発信しています。