息子のおむつを替えていたら、なんか見慣れているんだけども見慣れないものが……。
うんちの中にお菓子の包み紙が!!
娘が食べて放置したお菓子の包み紙を息子が食べてしまっていたようです!
今回はお菓子の包み紙だったからまだよかったものの、赤ちゃんが食べてしまうと怖いものはたくさんあります。
食べてしまうと危険なもの、様子見でいいもの対処法、誤飲の予防方法をまとめました。
赤ちゃんが誤飲すると危険なもの
救急車を呼ぶべきもの
- 医薬品
- タバコ、タバコの入った水
- ボタン電池
- ホウ酸団子
- 香水
- 防虫剤(しょうのう、ナフタレン、パラジクロルベンゼン)
- 石油製品(灯油、マニキュア、除光液、液体殺虫剤)
- 「酸性」「アルカリ性」と表示のある製品(漂白剤、カビ取り剤、洗浄剤)
- 石灰乾燥剤、除湿剤
- とがったもの
赤字にしたものは、吐かせるとかえって危険なので、そのまま病院へ。そのほかのものはなるべく吐かせるようにします。
とくに子どもの誤飲事故が多いのは「たばこ」。
たばこや灰皿を赤ちゃんの手の届く場所に置いたり、空き缶を灰皿の代わりにしたりしないようにしましょう。
後述しますが、IQOSなどの電子タバコもダメです!
また、ボタン電池は飲み込むと食道に貼りつき、そこで電気が流れてしまってただれてしまうそうです。
ただれると咳が出るようになるのですが、飲み込んでしまったことに気がつかないとレントゲンを撮ることもなく、ただの風邪と診断されてしまうことも。ボタン電池も放置しないように気をつけましょう。
様子を見て病院へ連れて行くもの
- 小さな固形物(ボタン、硬貨、ビーズ)
- せっけん、中性洗剤、シャンプー、リンス
- 化粧品
- 蚊取り線香(渦巻き型)
- 乾燥剤(シリカゲル)
- 紙類
- 酒類
- 磁石
なるべく吐かせますが、それほど緊急性が高くないものです。
ものによっては、そのままうんちで出てきます。
友だちの子は金属製の小さな髪留めを飲み込んでしまったことがあるそうです。気がついたら無くなっていて、しばらくしてうんちに混ざって出てきたとか。
金属片まで飲み込んでそのまま出てくるなんて驚きですね。
というか、食べたというのがまずびっくり。
私なんか小さなタブレットですら飲み込むのに時間がかかるタイプなので、絶対に飲み込めない……赤ちゃんって何をするか本当にわかりません。
こんな話を聞いてしまうと意外と大丈夫なのかなぁなんて思ってしまうのですが、もし体の中でどっかに刺さってたり、引っかかってたりしたら大変。
出てくる時もきちんとうんちに包まれてたからいいものの、そうでなかったら肛門が切れていたかもしれません。
食べてしまったら、念のため48時間くらいは注意して様子を見ます。
固形物は数日後にうんちと一緒に出てくるのでしばらくうんちの中身もチェック。
出てこない時はどこかで引っ掛かってしまっている可能性があるので病院へいってみましょう。
あまりに大量に飲み込んだり、様子がおかしかったりしたらすぐに病院へ。
どこかにつまっている、はりついている可能性もあります。
2つ以上の磁石に注意!(2018.9.7追記)
小児科のお医者さんが、磁石誤飲の危険性について記事にしていました。
1つだったら出てくる可能性が高いけれど、2つ以上だとくっついてしまって危険になる場合もあるようです。
2個以上飲み込むと、先に誤飲したものが、 腸に行き、次に誤飲したものが胃に入ると、腸と磁石同士がくっつくため、腸と胃がくっつき、腸の動きが悪くなり、腸閉塞となってしまい、手術して取り出した子供もいました。
判断に迷った時には「中毒110番」
『公益財団法人 日本中毒情報センター』の「中毒110番」では誤飲をしてしまった時の対処法を教えてくれます。どうしたらいいのか判断に迷ったら電話してみましょう。
- 大阪中毒110番: 072-727-2499 (365日24時間対応)
- つくば中毒110番: 029-852-9999 (365日9~21時対応)
- たばこ専用電話: 072-726-9922 (365日24時間対応・テープによる情報提供)
もし飲み込んでしまったときの応急手当
もし赤ちゃんが何かを口に入れてしまったときにはあわてず、そっと口に手を突っ込んで取り出します。
押し込まないように注意。あせって大声をあげてしまうと驚いて飲み込んでしまうことがあるので気をつけましょう。
かなり奥に入り込んでいるときは無理に取らず様子を見ます。
ただ、異物が大きいなど気道が確保できずに呼吸ができなくなった場合は、救急車を待っている間に応急処置をする必要があります。
- 背部叩打法
- 胸部突き上げ法
大人であれば腹部突き上げ法というのがありますが、内臓に負担がかかるので乳幼児には使えません。
背部叩打法
片方の手で乳児のあごをしっかり持ち、その腕に頭側を下げるようにしてうつぶせに乗せ、もう片方の手のひら基部で背中を力強く数回連続してたたく。
胸部突き上げ法
片方の腕に乳児をあお向けに乗せ、後頭部をしっかり持って頭側を下げ、もう片方の手の指2本で胸骨の下半分(胸骨圧迫と同じ位置)を力強く数回連続して圧迫する。
予防のポイントはトイレットペーパーの芯
危険なものを手の届かない所に動かすのはもちろんなのですが、赤ちゃんは意外なものまで口に入れてしまうもの。どのくらいの大きさのものまで飲み込んでしまうのでしょうか。
答えは、39mm!
39mmより小さいものは赤ちゃんの口に入ってしまいます。同じくらいの大きさのものといえば「トイレットペーパーの芯」。
トイレットペーパーの芯を通るような大きさのものは誤飲の恐れがあるので、トイレットペーパーの芯を持ち歩いて大きさを確認するようにするといいですよ。
のどの奥までの長さは51mm。51mmより長いものは喉の奥を突いてしまう恐れあり。
トイレットペーパーの芯の半分よりちょっと短いくらいなので、芯をカットしておくと長さもチェックできます。
誤飲を防ぐ環境づくり
好奇心旺盛な赤ちゃんは、身の回りのいろいろなものに興味津々。しかも1歳まではなんでも口に入れて確認します。
危険なものは高いところや赤ちゃんが開けられない扉のある棚へ。
「出したら必ずしまう」ことも習慣に。ついうっかり出しっぱなしにしてしまった。そういうときに限って事故はおこるものです。
子ども用のおもちゃは電池の部分がネジで開けられないようになっていますが、そうでないものもビニールテープなどでフタが開かないようにしておくといいでしょう。
おもちゃも年齢が上がるとパーツが細かくなってきます。上の子のおもちゃを下の子が食べてしまうことも多いです。シルバニアファミリーの家具とか。
遊ぶ場所を別々にする、上の子が小さなおもちゃで遊んでいるときは下の子から目を離さないなど、難しいとは思いますが、なるべく注意しましょう。
加熱式タバコの誤飲に注意!
最近、増えているのが、iQOS(アイコス)など加熱式タバコの誤飲です。
有害な物質をあまり出さないことから、子育て世代の喫煙者はアイコスに切り替えている人も多いです。
けれど、煙が出なくて安全であるという性質からか、その辺に気軽に置いたり捨てたりしがち。子どもを抱っこしながら平気で吸うパパもいます。
アイコスのフィルターは普通のタバコより短いので、子どもが食べやすい大きさ。パパが口にくわえているものであれば、口に入れてみたいと思ってしまう子どももいるでしょう。
アイコスに使われているのは普通のタバコと同じ葉っぱ。子どもが食べれば半分でも致死量です。
もし身の回りにアイコスを吸っている人がいたら、気をつけてもらいましょう。
誤飲は100%あるものと思って対策しよう!
どんどん行動範囲の広がる生後6ヶ月以降は誤飲の事故はかなり多いそうです。
紙を食べてしまうなんていうのはよくあることで、みんなで「あるあるー」って笑い話にすることもありますが、そうやって油断していると思わぬものを食べておおごとになってしまうかも。
誤飲しないようにチェックすることで部屋も片付いていくので一石二鳥です。
逆に片付いていると誤飲しそうなものがうっかり落ちていてもすぐに見つかりますしね。私はソファの下から小銭が出てきて、「誤飲しなくてよかった+小遣いラッキー!!」ってなりましたよ。
赤ちゃんと一緒にハイハイやつかまり立ちしながら、赤ちゃんの視点でチェックしてみるといいですよ。