授乳期間中にママが風邪でダウン。
子どもにうつったら大変だから早く治したい。寝てれば治りそうだけど、寝てるわけにもいかない。
薬飲むしかない!!
でも、授乳中に薬なんて飲めるんですかね。赤ちゃんに影響がないのか、とっても心配です。
妊娠中・授乳中に飲める薬を産婦人科や内科の先生に聞いてきましたので、まとめます。
妊娠中・授乳中に薬は飲める?
妊娠中・授乳中にも飲んでも大丈夫な薬はあります。
私の通っていた産婦人科で飲んでも大丈夫だと言われた抗生物質は3種類。
- ペニシリン系
- セフェム系
- マクロライド系
これらの抗生物質は小児用もあるくらいなので、妊娠中や授乳中に飲んでも大丈夫だそうです。
細菌性の風邪によく処方されるのがセフェム系やペニシリン系。乳腺炎の時にも出されたりします。
私はセフェム系とペニシリン系で薬アレルギーが出るのでかなり困りましたが、普通の方はこの3種類でだいたいの風邪症状に対応できるようです。
ほかにもイブプロフェンやアセトアミノフェンなどの解熱鎮痛剤、アレグラなどの抗アレルギー剤も母乳へはわずかしか移行しないので飲んでもよいと言う先生が多いです。
妊娠中・授乳中に飲める薬についてはこちらのサイトに詳しく書いてあるので、薬を処方されたら調べてみましょう。
check!国立成育医療研究センター
また、妊娠の時期や、授乳する赤ちゃんの月齢によっては飲んではいけない薬もあるので、しっかりと情報は伝えましょう。
妊娠中・授乳中と言ったら薬を出してもらえない?
お医者さんや薬剤師さんによっては妊娠中・授乳中だと伝えた瞬間に「薬は出せません」と言う人もいます。
「授乳をストップしてください」と言われてしまうことも。
妊娠中・授乳中に飲んでもいい薬に一番詳しいのは産婦人科の先生。内科でだめだと言われた薬でも、意外と産婦人科の先生がぽんっと処方してくれることもあります。
でも、熱や咳が出ていると受診できない産婦人科もありますよね。妊婦さんや新生児にうつったら大変ですから。
そういう場合は事前に産婦人科の先生に飲んでもいい薬を聞いておいて、内科の先生に「この薬なら飲んでもいいと言われています」と伝えるとスムーズです。
一番よくないのは、自己判断で市販の薬を飲んでしまうこと。市販の薬にはパッケージに「妊娠中・授乳中の方は服用をひかえてください」と書いてある薬が多いと思います。
ドラッグストアの薬剤師さんに聞いても、おそらく
「たぶん、大丈夫だと思いますけど……」
「やめておいた方がいいと思いますけど……」
とあいまいな対応をされることが多いです。何かあった時に困るからです。
症状に合わせてきちんと処方されたものではないため、せっかく飲んだのに症状がよくならないということも。心配なまま飲むのも怖いですよね。
また、病院で大丈夫だと言われて処方された薬を自分で飲むのをやめるのもあまりよくありません。不安だったらその場でしっかり確認をしましょう。薬代ももったいないです。
飲まなかった場合は次回病院へ行った時に正直に「心配で飲めなかった」と伝えましょう。
いやな顔をするお医者さんもいるかもしれませんが、再度詳しく説明をしてくれるか、納得できる薬に変えてくれるはずです。
病院側にはその薬を処方したという記録が残り、次に同じ病院にかかる時に適切な処方ができません。お医者さんには正直にお話ししたほうがいいですよ。
授乳中に薬を飲むときの注意点
赤ちゃんの月齢をしっかり伝える
いくら大丈夫だよと言われても、薬の成分は母乳に含まれています。やっぱり心配ですよね。
ほとんどの薬は赤ちゃんに影響するほどは母乳に出てこないと言われています。でも、生後1~2か月くらいまでは赤ちゃんの方も肝臓や腎臓がまだ未熟なので、薬を外に出す力があまりありません。薬をもらう時には赤ちゃんが生後何か月なのかもしっかり伝えましょう。
むすめが新生児の頃に風邪をひいたときには、「薬を飲む直前か、飲んだ直後に授乳してください」と言われました。
授乳しても時間帯を確認しておく
薬は飲んだ後にすぐに母乳に入っていくわけではありません。
母乳の中で薬の濃度が一番高くなるのは飲んでから2~3時間後。飲む前は当然、飲んだ直後も薬はまだまだ母乳に含まれる心配はないということですね。
授乳間隔が3時間おきだと次の授乳の時には含まれることになるので、私はその時は泣く泣く一回は授乳をパスして、ミルクをあげるようにしました。
一回パスするくらいなら、多少おっぱいは張りましたが、乳腺炎になったりおっぱいの量が減ったりすることなく、母乳を続けることができました。
ただ、濃度が一番高くなる時間は薬によって違う場合があるので、薬が処方されたら薬剤師さんに「授乳はしても大丈夫ですか? どのタイミングでしたらいいですか?」と聞いてみましょう。
赤ちゃんの様子をしっかり確認する
授乳をした時には、念のため赤ちゃんの様子をしっかり見ておきましょう。
- いつもと母乳を飲む時の様子が違わないか
- 異常に長く寝たり、うとうとしたりしていないか
- 機嫌は悪くないか
- 下痢はしていないか
- 湿疹が出てないか
とにかく普段と違う様子が見られたら、病院へ連れていきましょう。
薬によってはそのまま断乳しても
むすめが10か月の頃、私は指の関節に細菌が入り込み、抗生物質を飲むことになりました。お医者さんにも薬剤師さんにも絶対に断乳するようにと言われました。
ちょうどそろそろ卒乳の準備をしてもいいかもと思っていた頃。もらった抗生物質は乳腺炎の治療にも使われるものでした。
この薬を飲んでいる最中であれば、断乳でおっぱいが腫れてきても乳腺炎にならずにすむかもしれない。
断乳の時に乳腺炎になってしまう人は多いと聞いていて、ふだんから乳腺炎になりやすかった私は断乳が怖かったのです。
結果、いきなりおっぱいをやめることになったむすめはかわいそうだったし、私も心の準備があまりできていないままでさみしかったですが、乳腺炎になることなく断乳できました。
助産師さんに絞ってもらうまでの3日間、私のおっぱいはパンパンに張って、胸は痛いし、頭痛もしていて、乳腺炎と同じ状態でした。薬があったから乗り切れたんだろうなと思っています。
タイミングがあえば、断乳も考えてみてはいかがでしょうか。
まとめ
妊娠中・授乳中に飲んでも大丈夫な薬はありますが、まったく赤ちゃんに影響がないわけではありません。
処方をしてくれないお医者さんや薬剤師さんがいるということは、危険もありえるのだということは頭に入れておいた方がいいでしょう。
今回の情報は、私が実際にかかったお医者さんや薬剤師さんに聞いた話で、私自身は納得したので記事にしました。こういった情報をふまえたうえで、自分が信頼できるお医者さんや薬剤師さんの話をしっかり聞いてみてください。