お絵かきが大好きな2歳のむすめ。昨日、なにげなく見ていたら、いつもと絵の様子が違いました。
手と足が生えてる!!
頭部だけの絵にちょこんちょこんと手足を棒で描き始めるのは成長の証なんです。
- 絵を見てわかる子どもの成長
- 汚れや安全に考慮した画材
- 絵がうまい子になるための見守り方
をまとめました。
お絵描きを始める1歳ごろからの成長の様子
なぐりがきをする1~2歳半
専門的な言い方では「錯画期」。乱画期、なぐりがき期、スクリブルとも言われます。
「描くぞ!」と思っているわけではなく、たまたまそこにあったものを持って動かしてみたというだけです。「自分が”何か”を動かしたら、何もないところに色が現れた!」ということを楽しんでいます。
最初は叩きつけるように点を打つ感じなので、クレヨンや色鉛筆がつぶれたり、折れたりすることも。だんだんと短い線、長い線へと発達していきます。
描いたものに名前をつける2歳半~3歳
「象徴期」。命名期、意味づけ期とも呼ばれ、描いたものにあとから名前や意味を付け加えるようになります。
上の写真はむすめが描いたものなんですが、「バナナ」なんだそうです。
この頃は描写するものがいろいろと変化していきます。点から線、渦巻きと変わっていき、やがて丸を描くようになります。だんだんときれいな丸になっていく様子は見ていて感動しますよ。
「何描いたの?」「ママだよ」
なんてかわいいことを言い始めるのもこの時期です。上の絵はむすめ曰く、左からパパ、ママ、自分が並んでいる絵です。
顔から直接手足を描く3~5歳
「前図式期」。カタログ期とも。
顔から直接手足が生えているような絵を描くようになります。『頭足人(とうそくじん)』といって、どんな国の子でも描くもの。誰に教えられたわけでもないのに、描けるようになります。
紙いっぱいに大好きなものを描いて、「これは○○だよ」と説明してくれる頃。人間以外のものに顔を描いたりする「アニミズム表現」も始まります。花や太陽、車などに目や鼻を描くやつですね。
5歳以降の絵は「図式期」と言われ、床や地面を表す線を描き始め、空間認識が進んでいきます。
幼児が絵を描く時に使える画材は?
幼児が絵を描く時に適している画材は以下4つ。
- クレヨン
- 色鉛筆
- 水性ペン
- 絵の具
クレヨンが一番にぎりやすく、使いやすいです。
幼児期は12色あれば十分。もっと少なくてもいいくらいです。小さくてもお気に入りの色があるみたいで、いつでも同じ色を持つ子もいます。意外と黒が人気です。
巻いてある紙をはがすのに夢中になってしまう子もいて、これは厄介。紙をいつの間にか食べていたり、紙がないと手や服が汚れるし折れやすくなります。カラフルなクレヨンは子どもの食欲を誘うようで、口に入れる子が多発するので気をつけましょう。
色鉛筆はクレヨンよりも汚れにくくていいのですが、危険度が増します。芯がとがっていると危ないので丸めに削ります。折れた芯にも注意。持ったまま走ったり暴れたりしないように気をつけてください。
ただ、色鉛筆はひとつ持っておくと、ママも一緒に『大人の塗り絵』を楽しめます。
くりだし式で折れにくいタイプの色鉛筆なら小さい子でも安心。最近は100円ショップでも買えます。
水性ペンは色鉛筆よりも危険度が低く、手は汚れにくいですが、服についた時には最悪です。「洗濯で落とせる」と表示があっても、すぐに洗わないと取れなかったり、色によっては落ちなかったりします。
ペンって大人でもうっかり手や服についたりしますよね。子どもはなおさら。汚れてもいい服でトライしましょう。
汚れようがなんだろうがおかまいなしな格好でおすすめしたいのが絵の具。服や部屋が汚れないように事前準備は大変ですが、ダイナミックなお絵かきができるので一度はやらせてみたいですね。
地域の子育て支援センターやイベントで絵の具遊びを開催していることがあるので、そういった場所で体験させるといいですよ。保育園や幼稚園で経験する子も多いようです。
水で描くペンや磁器ボードも
水を使って絵を描くペンとシートや、磁器ボードなどは服や手を汚さずに遊べるので助かります。
ママがペンに水を入れる手間はありますが、クレヨンやペンで汚された時の手間を考えるとかわいいもんです。
最近はカラーのものがあったり、黒板タイプがあったり、いろいろなものがあります。100円ショップでも買えます。
ただ、磁器ボードは重なった部分がうまく描けない、子どもが力強く描いたり、乱暴に扱ったりすると消えなくなるなどの欠点がありますね。
お絵かき玩具は進化している
子ども向けの画材を探してたらとんでもないものを見つけました。
ただのカラーでも描けるボードかと思ったら、描いた絵が動いたり、写真に絵を描いたりできるそうです。パラパラアニメや漫画、塗り絵に文字なぞりなど全部で10個もモードがあります。
ちょっとお高いので誕生日プレゼントなんかによさそうです。うちも誕生日プレゼントの候補リストに入れました。
幼児が絵を描く時は一緒にいよう
子どもに絵を描かせる時には目を離さないようにしましょう。とくに低月齢の子はなんでも口に入れてしまうので、画材や紙を食べてしまうことがあります。
あと、「紙に描く」ということを知らないので、画材によっては壁や床が大変なことになります。
「水で落とせる」と描いてあるクレヨンでも、壁や畳に描かれると落ちません。とくに赤や黒で描かれた日には地獄です。床に描いてしまうような時期はなぐり描きで、かなり広い範囲に力いっぱいグリグリとクレヨンを動かしてくれるので大変なんです。
お絵かきをする時にはママがしっかりと見ているようにしましょう。ママが目を離した隙にやらかすこともあるので、使わない時には手の届かない所に画材をしまうといいですよ。
私は「自由に遊ばせたいから」「親の都合で遊びの幅を狭めたくない」と思って画材をしまわずにいたら家じゅうがクレヨンだらけになってしまいました。過去に戻れたら「馬鹿めが!!」と言いたい。
ママが見ていない時間にはお絵かきができなくても大丈夫です。そんなことで子どもの自由は奪えません。クレヨンは使ったらしまいましょう。
楽しく絵を描ける子にしよう
体や心の成長と同じように、絵も少しずつ成長をしていきます。その度合いは人それぞれ。
1歳半を過ぎてもクレヨンに興味を示さない子もいるし、2歳前からぐるぐると丸を描き始める子もいます。ずっと同じ絵ばかり描いていて心配になってしまうことも。
でも、いままで別のことでもそうでしたよね。なかなか寝返りしなくて心配しました。つかまり立ちがほかの子より早くて慌てました。
毎日毎日同じようにハイハイしていたけれど、気にしたりしませんでしたよね。しばらくハイハイの期間が続いた後、つかまり立ちしたり、歩いたりし始めますよね。それと一緒。
同じ絵ばかり描いていても、そのうち描く絵は進化します。誰に教えられるわけでもなく、自分でものを認識し、それを絵にしていくんです。
大人から見たらちょっと変な絵だと思うこともありますけど、子どもにしか見えてない、子どもにしか表現できない世界があります。
上手な絵はこれから先、練習できますが、いま描いている絵はいましか描けない絵なんです。大人にも真似はできません。
絵を描くことを楽しんで、絵を描くことが好きになれば、上達はあとから付いてきます。まずは一緒にお絵かきを楽しんでみましょう。ママも一緒にお絵かきするといいリフレッシュになりますよ。