2歳を過ぎて夏が近づくと、トイレトレーニングを考える人も多いですよね。早い子だと1歳代から始めている子もいて、何歳から始めようか迷ってしまいます。
トイレトレーニングは具体的にいつから始めればいいのでしょうか。夏の方がいいって聞くけれど、冬だと駄目なんでしょうか。
排尿機能の発達を知ろう
トイレトレーニングは早く始めれば早くおむつがはずれるというわけではありません。排尿機能が整っていないと、子どもは自分でおしっこが出そうだなぁという感覚がわかりません。
- 0歳代→おしっこの感覚なし
- 1歳前半→おしっこが出ているのがわかる
- 1歳後半→おしっこがたまったのがわかる
- 2歳代→「おしっこをしたい」と意識する
- 3歳代→おしっこを我慢できる
0歳代ではまだおしっこが出ている感覚はありません。1歳代前半でようやく「何かがいま出ている」という感覚がわかるようになります。でも、まだまだおしっこが出る前の自覚はありません。
1歳代後半になると、おしっこがたまったというのはわかるようになりますが、ただ「おしっこがたまった」という事実だけが脳に伝わるだけ。だからたまったらそのまま出ます。「たまった! おしっこ!(ジャー!!)」という感じ。
2歳代になると「おしっこがしたい」という感覚が出てくるようになります。このくらいになるとママに「おしっこ」と言えるようになるので本格的にトイレトレーニングをすることができます。でもあまり我慢はできません。3歳代になるとトイレまで我慢できるようになってきます。
発達には人によって個人差がありますが、だいたいこんな感じです。自分の子どもがどの段階にいるのか、様子を見て確かめてあげてください。
1歳代はプレ期間、2歳から本格的トイトレ
最近は0歳代から始める「おむつなし育児」という言葉をよく聞くようになりました。0歳代はおしっこが出ているという感覚はありませんから、ママが主導で行うことになります。ママの負担にならないのであればやってみてもいいですね。
では「おしっこ」と言えるようになる2歳から始めればいいかといえば、そうでもありません。
1歳代で「おしっこ」がわかるようなってきたら、少しずつ準備を進めていきましょう。2歳で急にトイレに連れていっても子どもは戸惑ってしまいます。1歳代でイメージトレーニングだけしておくとスムーズにトイレに誘えるようになります。
私の娘も1歳代から絵本やDVDでトイレでおしっこするイメージを伝えていました。おかげで、トイレに行くのが大好きで、喜んで補助便座に座っていました。トイレトレーニングを嫌がったことは一度もありません。1歳代からイメージを固めていたおかげだと思います。
ただ1歳代のトイレトレーニングはあくまでもイメージ作り。楽しく行い、行けそうなときにトイレに連れていきます。本格的に行うのは2歳からで大丈夫です。
具体的なやり方は順次、記事にしていきますね。
夏の方がいい理由
私は夏と冬と両方トイレトレーニングを経験していますが、断然、夏の方が楽でした。
- 洗濯物が乾きやすい
- 薄着だから脱がせやすい
- トイレが寒くない
トイレトレーニング中はとにかく洗濯物が増えます。毎日毎日、何枚ものパンツを洗います。しかも最初のうちは分厚い6層パンツを使うこともあり、なかなか乾かないのです。
2歳代だとまだおしっこをうまく我慢できないので、子どもが「おしっこ!」と言ったらスピード勝負。もこもこした冬服は脱がせにくいので間に合わないことも。夏場だと室内では、肌着とパンツだけで過ごすこともできます。
夏場はおしっこの間隔が空きやすいのもポイントのひとつ。汗でどんどん水分が出ていくため、おしっことして出ていく水分量が減るんです。
おしっこの回数が減ると、トイレに連れて行くタイミングが難しくなりそうですよね。でも、夏は水分補給をしっかり行うはず。「お茶飲んだからトイレに行こうか」と言えばトイレに誘うタイミングも出てきます。
じゃあ、冬だと見送った方がいいのか。実は冬のおむつはずしにもメリットはあります。
冬はおしっこの回数が増えるので、トイレに誘ったときにおしっこが出ることが多く、「トイレでおしっこできた!」という達成感は味わいやすいのです。部屋を暖かくしておけば、室内では下をパンツだけで過ごすこともできますよ。
1歳を過ぎたら準備だけでも始めよう
1歳を過ぎたら、トイレトレーニングのグッズをそろえて子どもに見せてあげたり、トイレの中を明るく装飾したりしてイメージ作りだけでも始めてみましょう。
2歳を過ぎたら本格的にスタート。なるべく夏がいいですが、季節にこだわらず、子どもがトイレに興味を示したタイミングで進めてあげられるといいです。
トイレトレーニングはタイミングが大事です。
- 親のおむつはずしをしたいという強い気持ち
- 子どもの排尿機能の発達
- 子どものトイレでおしっこしたいという気持ち
この3つがうまく噛み合わないとうまくはずれないし、親にも子どもにもストレスがかかってしまいます。うちもスタートは1歳半からで早かったのですが、結局はずれたのは3歳半。タイミングが合うのに時間がかかりました。あせらず気長にそのときを待ってあげてくださいね。