離乳食や幼児食が始まってくると気になるのが、子どもに大人と同じ味付けで食べさせるのはいつごろからなのかということ。
最初はうす味がいいのはわかるんだけど、それっていつまでなんだろう……
子どもの分だけうす味にしようとか色々考えるの結構大変ですよね。
子どもの分だけまとめて作って冷凍しておこうか、大人の分から取り分けしようか……なんか毎日いろいろ考えるのが大変。
しかも自我が芽生えてきて、うす味じゃ食べてくれない!?
この記事では、
- 子どもの食事はいつまでうす味にすればいいのか
- 子どもの食事をうす味にする理由
- うす味でもおいしく食べる工夫
についてまとめました。さんこうになればさいわいです。
子どもの食事はいつまでうす味?
離乳食は大人と同じ味付けはまだ早い
離乳食期は、おっぱいやミルクだけを飲んでいた赤ちゃんが、それ以外の物を口に入れる練習の時期です。
つまり液体から固形に慣れるという段階。味付けどころか口に何かを入れるのに必死な時期です。
よくママの食べたもので味が変わる~とか実験してますけど、そこまでがっつり味がついているものではないんですよね
なので、離乳食にも味付けは最初はまったくせず、徐々にほんのりと味付けしていくようにします。
幼児食から大人と同じ味付けに近づけていく
1歳~1歳半くらいになると離乳食を卒業し、幼児食になります。
ただし、幼児食とは大人と同じ食事をするための準備期間。まだ大人と同じ味付けは早いんです。
- 離乳食期 主な栄養分はおっぱいやミルク
- 幼児食期 食事から栄養を摂るようになってくる
断乳して幼児食に切り替えるというママもいますね
幼児食は1歳から6歳までと幅が広いので、その間に段々と大人と同じ味付けに近づけていきます。
1歳~1歳半の離乳食から幼児食に切り替わる時期は、ほぼほぼ離乳食と同じ。味付けは基本的にはなくてもいいくらい。
1歳半から3歳くらいになるとフォークやスプーンを使って食事をするようになってきます。だんだんとご飯らしくなってきますね。ただし、塩分は大人の1/3程度(一日3~3.5g)にとどめます。
3歳以上になるとかなり大人と近いものが食べられるようになります。幼稚園に通い始めて給食を食べるようにも。
それでも塩分は大人の1/2程度。大人と同じメニューだけど、味付けは少し薄めにしてあげます。
幼稚園で給食を食べるようになったらOK?
幼稚園に上がるころには給食を食べるようになるので、だいぶ大人のメニューには近づいています。
うちの学区は幼稚園と小学校で同じ給食センターで作られているので、基本的にメニューは一緒で、栄養バランスは幼稚園と小学校で多少違います。
塩分量を比較すると、幼稚園児は一食1g、小学校は1.5g~2g。
やはり給食でも幼稚園児は幼児食という位置づけで、塩分量は少なくなっていますね。
基本的には小学校入学まではうす味にした方がよさそうです。
子どもの食事を薄味にする理由
子どもは大人よりも味覚が鋭い
子どもの味覚は大人よりも鋭いです。
舌にある味を感じる器官「味蕾(みらい)」が子どもは大人の三倍もあると言われています。
生まれた時が一番敏感で、約1万個。成人になると7500個くらいに減ってしまいます。
大人がうすいかなと思ったとしても、子どもにとってはかなり味がついているように感じるんですね。
子どもは大人よりも胃腸が未発達
子どもの胃腸は未発達なので、少しの刺激が負担になってしまいます。刺激と聞くとからいものを想像しますが、
- 塩分
- 糖分
- 油分
も子どもの胃腸には負担になります。
なるべくうす味にするのを心がけつつ、脂肪分にも注意していく必要がありますね。
食塩は大量に摂取した場合は死に至ることもあります。
ただ、中毒症状が現れるのは体重1キロ当たり0.5g、1歳児なら小さじ1杯くらいです。しかもこれを一度に摂取した場合。
さすがにこれだけの量を食事に入れることはないと思うので、心配しすぎる必要はありません。
暑くもないのに水分をたくさん欲しがる時は味付けが濃いサインなので覚えておくといいですよ
濃い味に慣れさせないようにするため
うす味から濃い味に慣れるのってすごく早いです。早い子なら濃い味を食べたその日から濃い味の食べ物に夢中になります。
でも、濃い味を好きになってから、うす味に戻るのはかなり大変です。
濃い味のものに慣れてくると、素材の味がわからなくなりますし、素材そのものに対する味覚が鈍感になってしまいます。
たとえば、うす味の食材が好きな子って、茹でただけの野菜でも割とぱくぱく食べます。
私もうす味派! 野菜はそのままか塩少し振ったくらいが一番おいしい!
濃い味の野菜に慣れていると、野菜そのものよりも味付けの好みで食べたり食べなかったりします。
この味の時の野菜は食べるけど、この味の時には食べないよとか。
もちろん、味付け以前に野菜自体に好き嫌いがあるってこともありますし、味付け次第で食べてくれると思えばいいのかな……と感じることもありますが、できればどんな時でも食べてほしい。
最近は糖尿病や成人病の年齢がだんだん若年化しているそうで、それも濃い味に慣れてしまっているからだと言われています。
成長するにつれて、やはり濃い味に触れる機会は増えてきてしまうとは思いますが、なるべく濃い味に触れるのを遅らせた方が病気のリスクも減りますね。
人間の味覚は3歳までに決まると言います。
- 甘味
- 塩味
- 酸味
- 苦味
- うま味
を経験し、いろいろな味があることを知り、さまざまな味を感じ取れるようになることが大切です。
濃い味付けでは、このような味の違いを十分に感じることができなくなります。なので、幼児食期はなるべくうす味のものを食べさせてあげましょう。
子どものご飯をうす味でもおいしくする方法
いくらうす味にした方がいいよと言われても、毎日毎日白ご飯と茹で野菜だけというのはさすがに味気がないもの。
うす味でも美味しくする方法は
- だしでうま味を出す
- しょうゆや味噌をうまく使う
- 青のり、胡麻、きな粉を使う
うす味でもおいしい料理に必要なのは、なんといってもうま味です。
かつお節や昆布からとったお出しはほっこりしていてとてもおいしいです。
かつおぶし、昆布、煮干しを水に入れて一晩冷蔵庫へ。
次の日にはおいしいお出しができています。
冷蔵庫で三日は持ります。
お湯で作る場合は、500ccのお湯にかつお節10g浮かべて漉すのが一番簡単です!
煮物を作るときには昆布一枚入れておくだけでもおいしいお出しが出ますよ。
コンビニでおでんに昆布を浮かべて作るのを見て、うちの煮物でやってみたらおいしかった!
また、しょうゆや味噌は塩分を減らすのには効果的です。
幼児食一食に推奨されている食塩量は1g。
- しょうゆ 小さじ1
- みそ 小さじ1と1/3
に含まれている塩分量が食塩1gなので、食塩そのままだと1gってとても少ないですが、しょうゆや味噌にするだけで少し使える量が増えますね。
ちなみにどのくらいの味付けが最適なのかは市販の幼児食レトルトなどを食べてみると、どのくらいの味付けが最適なのかわかります。
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大人のごはんの取り分けはいつからできる?
大人の食事からの取り分け自体は離乳食期からできます。
- 味噌汁
- 肉じゃが
- カレー
- 鍋
- スープ
基本的には子ども用にうす味で調理して取り分けてから、大人用の味付けをします。
汁物は大人用を作ってから薄めてあげても。幼児食初期は3倍、3歳以降は2倍くらいに薄めます。
汁物は氷を入れてあげると薄まるし、冷めるのでいいですよ!
子どもが大人と同じ味付けのご飯になるのは
保健師さんや管理栄養士さんに言われるのは6歳までは幼児食。それまでは薄味を推奨されます。
ただ、育児本には3歳くらいから大丈夫だよと書かれていたり、周りの様子を見ていても幼稚園にあがるくらいから大人と同じ味付けになってしまう家庭は多いですね。
うちも幼稚園に通うくらいには普通になってたかも!
幼稚園児になると外食でお子様ランチを食べることもあるでしょう。ママ友と一緒に遊びに行って、一緒に食べたら家庭の味が違うなんてこともあります。
家庭によって本当にさまざまなんですよね。とくに兄弟がいる子だと下の子は幼児食になった途端に大人と同じ味付けで食べていることも。
ただ、今回の記事でまとめたように、なるべくうす味に慣れていた方が味覚の発達にはよいですし、将来的に病気のリスクも減ります。
小学校に上がるまでは大人より少しうす味を心がけたいですね
子どもの食事の味付け、本当に悩ましいですよね。
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