先日、娘が腹部のMRI検査を受けました。
生まれつき血管のひとつに異常があって定期検診を受けていまして、その一環です。
同じようにお子さんのMRI検査前で不安を感じているママのために、そのときの記録を残しておこうと思います。
子どものMRI検査で不安なこと
MRI検査は磁石と電波を使った検査です。
- 体をいろんな方向から切った形で画像が撮れる
- レントゲンやCTとは違い放射線は使わない
ので放射能被ばくの危険性もなく、より精密な検査ができます。
大きな磁石のトンネルの中に入れられて、検査中は機械が動くウィーンっという音のほか、ハンマーでガンガン叩くような音がします。
私も一度だけ頭部MRIを受けたことがありまして、大人なので麻酔なしで30分くらい機械に閉じ込められて、めちゃくちゃ怖かったです。
「え、検査時間って何分? 早く出してほしい……」って感じるくらい。
画像を撮っているので、当然動くこともできません。
狭い、うるさい、動けない、ってめちゃくちゃ苦痛でした。
だからじっとしていられない子どもは麻酔で眠らせてしまうんです。
起きたまま機械の中にずっと入れられているよりは寝ている間にすんでしまう方が怖くなくていいよなぁとは思いました。
ただ、やっぱり麻酔にはリスクもあります。
- 麻酔による検査中の呼吸や心肺の停止
- 造影剤によるアナフィラキシーショック
私はMRI検査前にネットでこの情報を見てしまい、もう怖くて怖くて。
「機械の中に入っているから麻酔による呼吸や心臓の停止が起きたときに発見が遅れる」なんて書いてあってゾッとしました。
造影剤も、声優の森田成一さんがアナフィラキシーショックで危険な状態になったという話を聞いたことがあって。
とくに気管支ぜんそくの子はリスクが高いと検査の説明書に書いてあったんですね。
娘はぜんそく発作を起こしたことはないものの気管支が弱いと言われ続けているし、もともと花粉症や鼻炎などアレルギー体質ではあるし心配。
「あまりないことなので、そんなに心配しなくても大丈夫ですよ」なんで言われても。
うちの娘は持病である血管異常自体があまりないことなので、もうそんなの信じられないんですよ……うちが「あまりないこと」になるかもしれない!!
もう本当に不安でたまらなかったので、検査前に病院の先生方や看護師さんにじっくりと話を聞いてみました。
[st-cmemo fontawesome=”fa-check-square-o” iconcolor=”#FDBCB8″ bgcolor=”#FFF5F3″ color=”#000000″ iconsize=”200″]
- 手にモニターをつけて心臓や呼吸の様子はチェックしている
- MRI検査のときには小児科の医師と看護師、検査技師がついている
- 麻酔や造影剤によるショックがないか確認してから検査を開始する
- 気管支が弱いということも連絡済
[/st-cmemo]
しかも娘が検査を受けた病院は大学病院ですので、何かあったらすぐに処置をしてもらえます。
そういった話を聞いているうちにだんだんと不安が消えていきました。
子どもがMRI検査を受ける流れ
娘の場合、MRI検査で言われていたことは
- 検査時間の6時間前から食事禁止
- 検査時間の2時間前から飲み物禁止
- 麻酔や造影剤の影響が心配なので1泊入院
の3点です。入院をしなければならないので、なかなか大変でした。
[st-minihukidashi fontawesome=”” fontsize=”” fontweight=”” bgcolor=”#F48FB1″ color=”#fff” margin=”0 0 20px 0″]病院での流れ[/st-minihukidashi]
- 8時半から10時の間に入院手続き
- 12時前から点滴
- 14時からMRI検査(直前に麻酔と造影剤)
- 15時半には検査終了し病棟へ
入院手続きが10時まで、検査は14時からなので時間がかなり空いていました。
しかも入院する病棟に行ってしまうと、娘は病棟の外には出られません。
病棟のキッズスペースで遊んで検査時間を待つことに。
娘は検査入院なので元気ですが、ほかの子は病気で具合が悪くて入院している子たちですので、キッズスペースはほぼ貸し切り状態でしたね。
8時から絶食、12時から飲み物も禁止になるため、お昼ごろからは脱水症状を防ぐために点滴の処置がありました。
[st-cmemo fontawesome=”fa-lightbulb-o” iconcolor=”#FFA726″ bgcolor=”#FFF3E0″ color=”#000000″ iconsize=”100″]この点滴の針は別のものに差し替えができるので、あとで麻酔薬や造影剤を入れるときに何度も注射しなおさなくても済むというメリットがあります[/st-cmemo]
さすがに「お腹が空いたよ……」と娘もしょんぼり。
14時から検査のために小児科の先生、看護師さんとともにMRI検査室へ。
検査が始まる直前に指に心拍と呼吸の状態がわかるモニターをつけます。
ここまではテンション爆上げで「え、テンション高すぎない?」と先生から逆に心配されるほど。
そんな娘も麻酔を少しずつ入れると、うとうとし始め、1分後には寝息を立て始めました。
これまでもエコー検査で眠剤(トリクロリール)を入れてもらうことはあって、それがあまり効かない体質だったので、あまりにもぐっすり寝てしまうのが怖かったです。
[st-cmemo fontawesome=”fa-lightbulb-o” iconcolor=”#FFA726″ bgcolor=”#FFF3E0″ color=”#000000″ iconsize=”100″]
うちは静脈注射でしたが、座薬の麻酔が一般的。
うちは麻酔を入れても眠りが浅い可能性が高いので静脈注射になりました。
途中で起きてしまう恐れはないですが、呼吸が浅くなるなどリスクがあります。[/st-cmemo]
でも、麻酔を入れている間も先生がしっかりと様子を見て、モニターチェックもしてくれていました。
検査時間は1時間ほど。
「麻酔や造影剤の影響は本当にないのかなぁ」
「目が覚めなかったらどうしよう」
「どこかに取り忘れた金属があって怪我をしたらどうしよう」
などなど悪い想像ばかりをしてしまい、そばにいても不安になってしまうだけのような気がして、私は病棟で待つことにしました。
ぼ~っとして、まだフラフラしているのに「遊ぶ!」というので、なだめるのに苦労したくらいです。
検査後もしばらくモニターをつけて、ベッドでできることをさせてゆっくり過ごしました。
1時間くらいたった頃に看護師さんがお腹の音をチェック。
水分を少し摂ってみて、おかしな様子がなければそのまま遊んでOKでした。
18時には病院のご飯をもりもり完食。夜も消灯ギリギリまでキッズスペースで遊び、絵本を読んで就寝です。
入院の必要なんかあったのかしら、と思うくらいに娘は元気。
でも、そのまま家に帰っていたら、夜中ぐっすり寝ている娘を見て
「呼吸はしてるかしら」
「突然、急変したりはしないのかしら」
と不安になってしまったと思うので、大事をとって入院してよかったです。
子どもが受けたMRI検査の費用
- 画像診断料 180点
- 静脈麻酔 109点
- 静脈麻酔幼児加算 132点
医療費は医療点数×10ですので、全部で4,210円ですね。
ただ乳幼児医療費助成制度のおかげで無料でした!
入院をしているので食事代と病院服(任意)の1,030円だけかかりました。
[st-cmemo fontawesome=”fa-lightbulb-o” iconcolor=”#FFA726″ bgcolor=”#FFF3E0″ color=”#000000″ iconsize=”100″]娘はほかに点滴で医療点数が付いています。
同時に血液検査をしているので点数は高め。
でも乳幼児医療費助成制度が効いているので窓口での支払いはありません。[/st-cmemo]
子どものMRI検査は安全への考慮がしっかりしていた
子どものMRI検査は終わってしまえばあっさり済みました。
呼吸や心肺停止のようなことは全然なく、先生たちも終始なごやかで「さほど心配なんてしなくてもよかったのかな」と思うような感じ。
検査をする直前は本当に緊張しましたけどね。嫌なことばっかり考えて。
ママが不安な顔をしていては子どもも不安になってしまうと思い、必要以上に気を張って疲れましたし。
でもそんな風に不安や心配が多い子どもだからこそ、しっかりと安全への配慮がなされていたなぁと感じました。
これからMRI検査を受ける予定のお子さんを持つママの参考になれば幸いです。