子どもが夢中になっている時って、こちらが話しかけてもガン無視されるってことがありませんか?
先日、むすめがつみきで遊んでいた時、「何を作っているの?」と聞いたのですが、まったく返事が返ってきません。目も合わせず、もくもくとつみきを並べています。私が話しかけているのなんて聞こえていないかのよう。
その様子をたまたま見ていた保健師さんから話を聞きました。
集中している時の子どもの耳
遊んでいる時、何かをじっと見つめている時、子どもはかなりの集中力を発揮します。その際、まわりの音はあまり聞こえていません。大好きなママの声もBGMのようなもの。
大人でも喫茶店で読書をしながらコーヒーを飲んでいる時、店内のBGMはあまり頭に入ってきませんよね。そんな感じだそうです。
耳だけでなく、集中している時は目もそれしか見えていません。子どもがボールを追いかけて道路に飛び出すことがあるのはそのためです。
一般的には男の子のほうがその傾向が強いそうです。よく男の人は一つのことに集中してしまう、女の人は複数のことができるといいますよね。
たとえば、テレビを見ながら洗濯物をたたむことはママならよくやると思うのですが、パパにはさせてはいけないんです。たぶん、洗濯物を持ったままテレビをずーっと見てます。洗濯物をたたむか、テレビを見るか。男の人にはどっちかしかできないんです。
子どもは男性よりは集中している時間は短いものの、同じように一つのことにしか集中できません。どっぷりと自分の世界に入ってしまっているのです。
親が取るべき行動とは
一人で楽しんでいるのであれば、そのまま見守りましょう。
ただし、きちんと様子を見ていてあげること。そのうち、ちらりとママの方を向く瞬間があります。それを見逃さず、声をかけてあげましょう。
「何を作っていたの?」
「うまくできたね」
少し声をかけるだけで、ぱあっと明るい笑顔を見せて話し始めてくれます。
こうすることによって、ママがちゃんと見てくれていたという安心感や信頼感、自分がやっていることは間違っていないという自信が身に付きます。それを繰り返していくうちに、わからないことがあったら親や大人に聞く子になり、ルールをきちんと守れる子になります。
でも、一人で集中して遊んでいる間は、親もちょっと目を離して家事をしてもいいと思いがち。ずっと見ているなんて無理ですよね。子どもがママを見た瞬間なんて気付かないかもしれません。
その場合は、気づいた時にしっかり声がけをしてあげれば大丈夫です。
もしいつまでたってもママが反応をしてくれないとなったら、子どもの方も声を出したり、かけよってきたり、ママの気を引こうとし始めるでしょう。その時には必ず何か声をかけてあげます。
そういうタイミングで「ちょっと待ってね」「あとでね」と言ってしまうと、「ママはいつまでたっても来てくれない」と子どもは悲しい気持ちになってしまいます。子どもからのサインはきちんと受け止めてあげましょう。
子どもが遊びに集中してこっちの話を聞いてくれないからといって、ママの方まで家事に集中して子どもの話を聞いてあげないなんてことになってはいけないんですね。
まとめ
「なんでこんなに親の話を無視するんだろう……聞こえないふりをしているのかな?」
「もしかして聴力に異常があるのかな……でも集中していない時はきちんと聞こえているしな」
あまりにも自分の世界にどっぷり入ってしまうむすめに、かなり悩んだ時期がありました。
でも、まわりに聞いてみると同じ悩みを抱えているママがたくさん。見渡してみると2歳前後の子どもはみんなそう。ママが話しかけても知らんぷりしてプラレールを走らせていたり、おままごとをしていたり。
うちの子は大丈夫! とほっとしました。
まわりのことに気付かないくらい集中するのも成長の証。こっちの世界に戻ってきた時にタイミングよく声をかけることがママとの信頼感を作る。そう思えば、ちょっとくらい話を聞いてくれないのも許せます。
そのうち今度は「集中力が全然なくて困っちゃう」なんて悩みを抱えているんだろうな。私も十分身勝手です。