2歳半のむすめはイヤイヤ期の真っ最中。
毎日毎日イヤイヤイヤイヤ。
こっちが嫌になるわい!! と叫びだしたいのですが、最近なんかちょっと様子が変わってきた気がします。
2歳代でも2歳後半になるとちょっと違うんですね。2歳前半と2歳後半のイヤイヤ期をまとめました。
2歳前半はとにかく嫌なことばっかりモンスター
2歳前半はイヤイヤ期のピークを感じました。
本当になんかやることなすこと嫌でたまらなくて爆発しているんです。
自分のやりたいことが伝わらない不満、自分のやりたいことがうまくできない不満、周りは全然わかってくれないという不満がぐるぐるぐるぐるしているような。
最初は理由があったイヤイヤも、グズグズ泣いているうちに何がイヤだったのかわからなくなってきて、こっちも「え、さっきはコレがいいって言ったのに……今は何が不満なの!?」と混乱してしまいます。
暴れるし、物は投げるし、噛むし、泣くし、一度イヤイヤが始まると手がつけられなくなって大変でした。
2歳前半とくにイヤイヤしたこと
- 食事中に座っていること
- 遊んでいるのに「もう帰るよ」と言われること
「自分のタイミング」「自分のペース」が出てくる頃。
だから、遊んでいるのに帰ると言われたり、お着替えさせられたりすると、めちゃくちゃ怒りました。
食事も自分のペースがあるので、食べては立ち、立っては食べみたいなことを繰り返していましたね。
ちょっと注意すると「邪魔しないで!!」と手がつけられなくなる時期でした。
2歳前半のイヤイヤ期はどう乗り越えるの?
毎日毎日イヤイヤ叫ぶ子どもの世話で大変でしたが、大切な成長の証。自我が芽生え、自分のやりたいことがしっかりとしてきた証拠と思ってぐっと我慢しました。
こっちの言っていることがわかって、自分の言いたいことが伝えられるようになればきっと治まってくる。そう信じて待つしかありません。
大人は「なんでこんなにイヤイヤするんだろう」って思っているんですが、子どもは「なんで邪魔ばっかりするんだろう」って思ってるんですよね。
考えてみれば、食事中に座ってほしいのも、手をつないで歩いてほしいのも、時間に余裕を持って支度をしてほしいのも、親の都合。子どもにしてみれば親の方が自分勝手に見えているでしょう。
危険なもの、人に迷惑をかけるものはしっかりと「ダメ!」と教え込むのが必要ですが、そうでないなら少しゆるーく見守ってあげましょう。
この時期に自分の気持ちを尊重してもらえた子は、自己肯定感が高くなり、うまく自立していけます。
「コレじゃなきゃイヤ!」というこだわりも出てきて、自分で服を選びたがったり、友達のおもちゃを欲しがったりすることも多いです。
「どっちがいい?」と選択させると意外とケロッと機嫌がよくなることもありますよ。おもちゃだったら、お気にいりのおもちゃを見せて「これと交換してほしいな!!」と伝えるのも効果的でした。
2歳後半はママをわざと困らせるイヤイヤが増えた
本当は嫌じゃなくても、とりあえず「イヤ」って言いたい時期。わざと言っているんだろうなって時もあります。
どこまでだったら許してくれるのか、どこまでやったら怒られてしまうのか、親のものさしを探っている感じ。
何度もイヤイヤを繰り返すことで、ママの愛情がきちんと自分に向いているのかどうか、嫌われていないかどうかの確認をしているんですね。
子どもはママに対して、依存と自立を繰り返して成長していきます。依存と自立を分かりやすい言葉に言い換えると、甘えと反抗です。
親に甘えて依存していた赤ちゃんは、自由を求めて自立します。
最初は興味津々で楽しい自由な世界。でもだんだんと不安になってきて、ママのもとへ戻ってきます。そこでしっかりママに守られ安心すると、また自立すべくママに反抗して自分で走り出すようになるのです。
子どもはイヤイヤしながら、ママは不安になったときに安心して戻れる場所なのか、このまま突き進んでいっていいのかを判断しています。
安心できる場所を確保した子どもは「自分はなんでもできるんだぞ!」という自信やプライドを身につけていきます。
だから、下手に大人が口出し手出しをすると怒り出すのもこの時期の特徴です。
2歳後半とくにイヤイヤすること
- 手出し・口出しされること
- 自分でやりたいのにできないこと
かなり理解できる言葉も増えてきて、伝わらなくてイヤイヤは減ってきます。
でも、成長した分、なんでも自分でやりたい気持ちが高まるので、やらせてもらえなかったときのイヤイヤがかなり強くなります。
自分でやりたいのにできないのもストレス。自分で着替えたいけれど、うまくできなくてかんしゃくを起こすことが多いです。
2歳後半のイヤイヤ期はどう乗り越えるの?
「できた!」を増やしてあげるのが一番。
「自分でやりたい」と言ってきたら、見えないところでサポートしてあげます。
うまくできなくて不安だったときに、ママが見守ってくれているという安心感も大事です。
できたときも、できなかったときも、マルっと君を愛してる。
そういった思いを伝えてあげると、何事も頑張ろうという気持ちがどんどんふくらんで、成長していけます。
ママの気持ちをしっかり伝えるのは、言葉の発達のためにも大切なこと。どんなときにママはうれしいのか、楽しいのか、悲しいのか、教えてあげましょう。
イヤイヤ期がない子もいるの?
1~2歳なら誰でも通ると思いがちなイヤイヤ期。実はない子もいます。
イヤイヤ期がない子には2パターンあります。
子ども自身がうまく自己主張できない
イヤイヤがない子は、自己主張がうまくできずにストレスをため込んでいる恐れがあります。思春期にドッカーンッと大爆発する可能性も。
実は、私このパターンだったんですよね……。2歳のイヤイヤ期なし、思春期の反抗期なし。大人になってから大爆発して親と大喧嘩しました。
ずっと親の言うことが正しいと思い、親の言うことをきちんと聞く子だったんですよ。親が怖くてたまらなかった。
別に親の育て方が特殊だったわけではありません。たぶん、私がそういう性質の子どもだったのだと思います。
大人になって親の手を離れ、視野が広がったことで親への自己主張が大噴火したんです。
その反省から、私は自分の子どもにはしっかりとイヤイヤ期、反抗期を迎えてほしいなと思っています。
もちろん、イヤイヤ期や反抗期がなかったからといって、必ず問題があるわけではありません。
時期も早い遅いがあるので、いまイヤイヤ期がなくても遅れてやってくるかもしれません。幼稚園に入ってからいきなり来たって子もいます。気付かないうちに終わっていた、なんてことも。
イヤイヤ期を感じられずに心配になったときには、何か我慢していることはないか、自己主張がきちんとできているか、親の考えを押し付けていないか、一度確認してみるといいですよ。
大人の考え方、受け止め方の違い
イヤイヤ期は自分のやりたいことと親のさせたいことのギャップで起こります。だから、そのギャップが少なければ、イヤイヤも少ないはず。
ママがうまいこと子どものイヤイヤの元を受け止め、流してあげることができていれば、イヤイヤ期がなかったり、あったとしても軽く済んだりする子も出てきます。
たとえば幸福の国「チベット」ではイヤイヤ期がないと言います。
加藤繁美さんの話で、俗に言う「イヤイヤ期」「魔の二歳児」という定義は、世界共通のものではなく日・米・欧の捉え方だというのが面白かった。
チベットではそんなものはないと。二歳児は何をしているかというと、「ブラブラしている」。ふらりと人のうちにあがりこんでご飯をもらったりしていると。— ハルヒ (@haruhirain) 2016年8月29日
大人の思い込みがないんでしょうね。
「2歳だからこれくらいできて当たり前」「2歳だから一人じゃできない」
そういう大人の思い込みがイヤイヤを加速させるんだと思うんです。
自分の好きにやらせてあげる。子どもの思いを尊重してあげる。
これもイヤイヤ期を乗り越えるヒントのひとつですね。
イヤイヤは全部受け止めなくて大丈夫!
イヤイヤ期はめちゃくちゃ大変で、外でイヤイヤしている様子がない子を見るとうらやましいと思うこともあります。
でも、イヤイヤ期は成長のために大切。
自己主張をすること、我慢すること、「自分はできる」という自信を持つことができるんですから。
ママにとっても、子どもが何を考えているのかを敏感に察知する練習になります。
ただ、全部を受け止めているとママもイライラがたまって大変なことに。「今日も元気にイヤイヤしてるわ」って見守ってあげるくらいで大丈夫ですよ。
2017年12月17日追記
現在4歳になった娘。イヤイヤ期は3歳になる頃にはかなりおとなしくなり、幼稚園に入って話せる言葉が増えたら、全く気にならなくなりました。
結局、1歳過ぎからゆるやかに始まり、2歳前半にピークを迎え、3歳まで、という感じでしたよ。