母乳育児・ミルク育児

完母のママはたった5割。母乳にこだわらず、混合や完ミという選択もできる。

赤ちゃんが生まれたら、なるべくなら母乳で育てたい。

妊娠中にそう考えているママは9割近くいるそうです。

私もそうでした。絶対母乳で育てたいと思っていたし、赤ちゃんが生まれたら、なんだかんだ母乳は出るものだとも思っていたんです。

でも、現実はそうではありませんでした。母乳がでなくてうつうつとした日々。

病院で母乳育児のやり方を教えてもらい、母乳相談に通い、母乳が出る方法をひたすらネットで検索。

子育て支援センターや授乳室では母乳で育てているママがたくさんいて、「なんで私は出ないの?」と泣いていました。

母乳、母乳、母乳……母乳がでない私はおかしいんじゃないかと思ってしまうほど、私の周りは母乳育児にあふれていたんです。

けれど、実際に母乳で育てているママってどのくらいいるか知っていますか?

データを確認してみると、世の中そんなに母乳育児ばかりではないんですよ。

完全に母乳育児の割合は意外と少ない

厚生労働省が公表している『平成27年度乳幼児栄養調査』。2,992世帯の母親に授乳や食事などの調査を行ったものです。

授乳期の栄養方法をまとめた図表。

完全母乳(完母)とは、このグラフでいう「母乳栄養」の部分。ミルクは一切与えず、完全に母乳だけで育てていることです。

「人工栄養」がミルクで育てていることで完全ミルク(完ミ)と言うことも。母乳もミルクもあげているのが「混合栄養」です。

完全母乳で育てているママは生後1ヶ月で51.3%、3ヶ月では54.7%。

私、この結果を見て拍子抜けしてしまったんです。完母のママって半数しかいないんですよ。私、周りはみんな完母だと思っていたのに。

母乳をあげている人は9割超の裏側

「”完母が半数”という結果を授乳期に知っていれば、気が楽になったのに」

私はそう思ったんですが、「混合を入れると母乳をあげている人は9割超ということですよね」とフォロワーさんから言われました。

そういう考え方もありますね。母乳がでなくて、完全ミルク(完ミ)にせざるを得なかった人からすると、この結果はプレッシャーになるかもしれません。

ただ、「母乳栄養」と答えている人が本当に母乳が十分出ているかと言われると、そうでもないんじゃないでしょうか。まだ軌道に乗らずにひぃひぃ言っている人も含まれている気がするんです。

私は娘の生後1ヶ月健診で「ママが頻回授乳がんばれそうだったら完母でいってもいいよ」と言われ、2~3ヶ月までなるべくミルクをあげずにいました。でも、まったく母乳は出ず。その時の授乳の記録がこちら。

生後3ヶ月までの授乳

いま見ると、授乳の頻度から母乳が足りていないことは明らかです。でも、この頃は必死だった。

「吸っているんだから出ているはず」「ミルクを足したら母乳が出てなくなってしまう」

そんな思いで、半ば意地になってほとんどミルクをあげずに過ごしていたんです。結果、娘の体重はなかなか増えませんでした。

2,400gで生まれて、生後1ヶ月は3,500gまで増えました。この頃はまだミルクも足していたので順調です。

でも、完母にしたら生後2ヶ月で3,800g、3ヶ月で4,100g。300gずつしか増えていません。本当は1日25~30g(1ヶ月で750~900g)増えるはずなので、全然おっぱいが足りていなかったんです。

それでも当時の私は「いまのところ完母です」と答えていたと思います。

厚生労働省が出している『授乳に関する現状』という資料では月齢が上がるにつれ、ミルクの割合が増えていっています。

調査の年度が違いますが、いまもさほど変わりはないでしょう。

「働き始めたから」などの理由もあるかと思いますが、私のように母乳でいこうと思ったけれど軌道に乗らず、「もうすぐ離乳食も始まるから」とミルクに切り替えたママもいるのではないでしょうか。

母乳だけミルクだけではない、混合授乳という選択

まったく母乳が出ていないのに完全母乳にこだわった私。

結局、3ヶ月を過ぎたところでミルクの量を増やし、出てもいないおっぱいも吸わせ続け、一応は混合という形で授乳を終えました。

混合育児の人が45%もいると知っていたら、もっと早く混合に切り替え、ミルクの量も増やしていたかもしれません。

母乳育児にこだわることはないのだと、もっと早く気づきたかった。

生後3ヶ月って赤ちゃんは本当にふにゃふにゃで、ママがいないと本当に生きていけないとってもかわいい時期。

そんな時期を母乳にこだわってイライラ、寝不足でフラフラしていて、正直あまり覚えていません。

思い出すのは授乳が苦しかったということだけ。しかも、娘にはひもじい思いをさせてしまった。

もっと気楽に授乳と向き合い、娘との授乳時間を大切にしたかった。

母乳不足に悩むママが、もっと気軽に混合授乳という選択をできたらいいのに。

混合育児に関する情報不足で悩むママは多い

『平成27年度乳幼児栄養調査』でもう一つ注目したいのは、「授乳について困ったこと」という調査。

困ったことがあると答えた人の割合は混合栄養の人が一番多かったのです。

混合育児って本当に難しいんです。母乳を飲ませた後にミルクをあげるのですが、母乳がどのくらい出ているかわからないから、ミルクをどれだけ足せばいいのかまったくわかりません。

周りは完母か完ミの人ばっかりだし、母乳の量やその子の飲む量も人によってまちまちだから相談も難しい。

「ひよこクラブ」などの育児情報誌には混合育児のことも載っていますが、やはり完母か完ミよりの情報が主。混合育児の疑問に十分に答えてはくれません。

こういった情報の不足から、だんだんと完母か完ミの2択に分かれていってしまうのではないでしょうか。

たしかに、混合授乳は楽ではありません。むしろ面倒です。

完母派からは「母乳だけでいけばいいのにー」「おっぱい出てないんだねぇ」、完ミ派からは「おっぱい出ていいなぁ」と言われ続け、どっちつかずです。

でも、私は混合授乳という選択が合っていました。ミルクを足してもいいのだと思うことで精神的にかなり楽になりました。

その一方で、申し訳な程度にでもおっぱいを吸わせることで安心できたんです。

混合育児の良さ、混合育児のやり方が広まれば、もっと楽になれるママがいるんじゃないかと思うのです。

周りの人だけ見て落ち込むのをやめよう

母乳育児をしたいと思っていると、周りのママはみんな母乳ママに見えます。

でも、そんなことはありません。授乳室でミルクを作っているママだってたくさんいるんです。見えていないだけ。

母乳育児の人は50%。

「そんなにいるんだ」「これだけしかいないんだ」

自分の気持ちが楽になる捉え方をしてみてはどうでしょうか。

母乳もミルクも混合も、赤ちゃんを元気に育てたいという思いは一緒。

そして、ミルクは赤ちゃんを育てるのに十分すぎるくらい栄養が豊富。

母乳にこだわる必要はないのです。どうしても母乳もあげたいという思いが強ければ、混合授乳という選択もあります。

周りの母乳ママを気にせず、自分だけにしかないしあわせな授乳ライフを送ってくださいね。

ABOUT ME
葉桜 ふみ
5歳娘、3歳息子のママ。静岡県の西のほうに住んでます。 元塾講師(小中学生中心 / 全教科担当 / 9年) 自分の体験をもとにした妊娠・出産・子育て情報を発信しています。