昨日むすめの出産体験を書いたので、今度は下の子、むすこの出産体験を記事にしたいと思います。
むすこを産んだのは2015年の冬。
下の子は上の半分の時間で生まれるなんて言われますが、なにせ上の子が陣痛開始から4時間で出産。いくらなんでも2時間では無理だろうと思ったのですが、2時間で生まれました。
相変わらずのスピード出産でしたが、ハプニングはたくさんありました。ちょっと汚い話も出てきますので、ご注意ください。
【37週6日】出産2日前 妊婦検診
むすめの時もそうですが、2500gをちょい超えたあたりでなるべく小さく産みたいと思っていた私。そろそろ産みたいと思っていました。
しかも、むすこの場合は出産予定日が1月の始め。陣痛が始まったら車を出してくれる予定の父が年末年始に禁酒になってしまうのは申し訳ない。そう思って、年内には産みたかったんです。
でも、先生に言われたのは「まだまだかなぁ」。
金曜日だったので、「来週くらいに産みたいんですけど」と言ってみたら「来週は無理じゃないかなぁ」と言われてしまい、がっくし。
しかも回旋異常で赤ちゃんが前を向いて、顎を突き出しているから四つん這い運動をするようにと言われました。どうやら産むためには赤ちゃんが後ろを向いて、顎を引いていないといけないらしいのです。
回旋異常が治らないと最悪、帝王切開になってしまいます。医療保険に入っていないので、帝王切開は避けたい。そして早く産みたい。
ということで、四つん這い運動、舟漕ぎ体操、階段昇降をがんばっってやりました。
出産前日の夜 おしるし
19時30頃、夕飯の洗い物をしていたら、なーんかお股に違和感が。
トイレに行ってみたら、血の混じったおりものが。むすめの時にはなかった「おしるし」でした。
その後もずっとおりものがだらだらと出ていて、少し血が混じっている状態。でも、おしるしが来てから1週間くらい出産までにはかかるらしいと聞いていたので、まだ余裕があるとこの時は思っていました。
とりあえず夫に「おしるしがきたよ」と連絡をして、むすめの寝かしつけ。里帰りで生活リズムが狂っていたむすめは22時過ぎまで元気。22時半頃やっとのことで寝かしつけ、トイレに行って自分も寝ようと思ったのですが……。
お腹が痛い。
この時はまだ陣痛だと自覚なし。「わー、おしるしなんかきたおかげで緊張してやんの!! 緊張してお腹痛いとか本当やだー」なんて思いながら、なんとなく間隔が規則的になってきているような。
陣痛時計ではかってみると、10分おき。
むすめの時には最初から5分おきだったので、まだマシといえばマシなのですが、それでも最初からクライマックス状態。
慌てて母親を起こして入院バックを用意。病院からもらった入院のしおりには、「10分間隔の陣痛が1時間以上続いたら連絡」と書いてあったので律儀に待ちました。合間に友だち用に子宝祈願の赤富士を描くなどする余裕もありました。
病院着いて1時間以内に出産
病院に着くと助産師さんに「わー、だいぶもうきてるねー」なんて言われ、「きてますきてます!!」とわけのわからん返しをしながら分娩台へ。
「まだ赤ちゃんを置く場所が温まってないよー、どうしようねぇ」
わりとのんびりペースの助産師さん2人に囲まれ、子宮口はすでに全開。
それでもいきむ許可は出たので、適度にいきんでました。時計が視界に入っていたので、ずっと時計を見ていた気がします。0時に分娩台に上がって、0時20分頃には破水。
「車の中で産まれちゃわなくてよかったね」
助産師さんの言葉に苦笑いをしながら、何度かいきんでいたのですが、ここでハプニング。
「ママ、便秘でしょ。うんちが邪魔で出てこれないね。出せる?」
なんと溜まったうんちのせいで、産道が広がらないようなのです。出せと言われても、出産前に出せるもんだったら出していたうんこです。出せなかったから便秘なんです。
しかも当然トイレに行って出すわけではありません。分娩台の上で、そのまま出します。
うんち出して、むすこの頭進んで、うんち出して、むすこの頭また進んできて……私はいったい何を産んでいるのか。なんのためにいきんでいるのか。とりあえず立ち会い出産でなくてよかったです。
ちなみに、出産中にうんちが出てしまうのは比較的よくあることだそうです。出産時にうんちを出したという友だちも周りにいます。
でも、よくあることとはいえ、恥ずかしいは恥ずかしいので、できる限り妊娠中は便秘にならず、出産前にきちんと出しておくことをおすすめします。
そんなこんなでうんちを全部出したらずんずんお産は進み、先生に会陰切開してもらって無事出産です。
会陰切開はなるべくしたくなかったのですが、無理でした。私は前回のお産のとき、会陰切開が間に合わなかった上に産道から出血して手術をしているため、かなりひどく会陰が裂けています。その傷の部分がうまく伸びなかったようで、切開せざるをえませんでした。
そんな理由を切る前にのんびりと説明してくれた先生に向かって、「いいから早く!!」と叫びました。痛くて早く産みたかったんです……切らなきゃ産めないならはよ切って欲しかった……。
胎盤が出てこない
産後は赤ちゃんを出した後に、胎盤を出す処理をしなければいけません。
でも、出てこない。
胎盤を出すために引っ張っていたへその緒が途中で切れてしまったそうなんです。
その場合どうするかというと……先生が手を突っ込んで引っ張ります。割と体格のいい男の先生だったのですが、赤ちゃんの頭が通ってきたばかりだったので、普通に腕が肘まで入りました。
はがされている時は、めっちゃ痛い日の生理痛って感じ。後日調べたら、下手したら大量出血もありえる、死んでしまう可能性もある処置だったそうです。しかも、かなり痛いらしい。気絶する人もいるとのこと。
前回も大量出血で死ぬ可能性があり、かなり痛いという膣壁血腫を起こしている私。毎度毎度、普通には産めないようです……でも、運がいいのは、やっぱりそんなに痛くない。
幸い、胎盤もすぐに出てきてくれました。見せてもらった胎盤はハートの形。かなりもろくなっていたようです。
この先生が手を突っ込むという作業は一応、手術に当たるらしく出産費用がかさむ理由となりました。
出産は赤ちゃんのタイミング
私は上の子も下の子も、「まだまだ」と言われた2日後には産んでいます。
周りに聞いてみても、病院で言われたタイミングとは違う人が多いです。エコーや内診で見ていても、経験の豊富な先生でも、出産予定日をぴたりと当てることは難しいようです。
いつ生まれるかは赤ちゃんが決める。赤ちゃんが出てきたいと思ったら、その時が出産のタイミングです。
出産予定日はあくまで予定日。
よくドラマなんかで「うそ……陣痛? 予定日まであと2週間もあるのに……!!」なんて聞きますが、2週間前なんて産まれていてもまったくおかしくありません。
37週過ぎたら正産期。いつ産んでも、いつ生まれても大丈夫な状態です。入院の準備、出産の心構えは早めにしておくといいですね。