未就園児の通信教材といえば『こどもちゃれんじ』一択という感じでしたが、幼稚園児向けではさまざまな通信講座がスタートします。
その中でも圧倒的な安さで人気なのがポピー。
こどもちゃれんじやZ会、まなびwith(旧ドラゼミ)が約2,000円の受講料なのに、ポピーだけは980円とかなり安いんです。
ただ、安いと気になるのが
- 内容が薄いんじゃないの?
- 届くものが少ないんでしょ?
- ほかの教材にくらべて簡単そう……
などなど、安かろう悪かろうなイメージ。
幼稚園時代に適切なボリューム・レベルの学習をする習慣をつけておくと、小学校でもスムーズに授業や宿題に取り組めます。
子どもの興味を引きつつ、十分な学習内容になっているのでしょうか
年少さん(3・4歳)向けの「きいどり」を資料請求して徹底検証してみました。
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私は小中学生を中心に9年間の塾講師経験があります。
小さいころからの学習習慣・生活習慣・考える力・親のかかわりが後々どのように効いてくるのか、この目で見てきました。
その経験を元に幼児教育の教材をチェックしています!
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年少向けポピー「きいどり」お試しセットの内容
- ポピっこ「きいどり」おためし号
- ポピっこの説明資料
- 家庭教育の手引き
- 新規入会特典のおしらせ
- 申込用紙
ポピーの資料は本屋さんに置いてあることもあります。
そちらをもらってきたこともあるのですが中身は一緒でした。
資料請求したあとにDMや電話などはきていませんので、直接資料請求しても、本屋さんでもらってもどちらでも大丈夫です。
[st-cmemo fontawesome=”fa-exclamation-circle” iconcolor=”#ef5350″ bgcolor=”#ffebee” color=”#000000″ iconsize=”100″]中には電話が来たという方もいます。ポピーは地域で配達担当が決まっていますので、販売店によっては積極的に電話がかかってくることもあるようです。[/st-cmemo]
ただ置いている本屋さんも限られていますし、時期によっては棚がカラッポになっていることも。やっぱりみんな気になるんですね。
公式HPで資料請求した方が確実にゲットできます。
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年少向けポピー「きいどり」おためし号
独自のキャラクターが登場するワークです。
- 曲線たどり(めいろ)
- 春の生き物シール貼り
- 同じ弁当セット作り(シール)
- 数字
- 条件めいろ
- 工作
- ひらがな
- 絵の見比べ
- 曲線を描く(めいろ)
- 数を数える
- 飛ぶものシール貼り
シールを貼ったり、クレヨンで描き込んだり、工作をしたり、お勉強を始めるきっかけ作りにぴったりなつくり。
いいなぁと思ったのが、数のお勉強。
- 「いち」「1」「ひとつ」という数を表す言葉を学べる
- 実際にハンバーガーの写真を見て数字を視覚的に捉えることができる
子どもは「いち」「1」「ひとつ」「目で見えたハンバーガーの数」をバラバラなものとして見ていることがあります。
「いち = 1」とか「いち = ひとつ」とかリンクしてないんですね。
この教材なら同じものを表すのにも言葉がいろいろあるということが無理なくわかります。
数字を覚えられたら「はなのかずが3の道をたどる」という条件迷路も。
最初はちょっと難しいかなぁと思ったのですが、理解できればきちんと道をたどることができました。
工作のページもあります。
自分の指をぞうの鼻や足に見たてて遊べるんです。
ぞうの鼻用の穴を開けるときに、はさみを使用。
はさみを使う時のお約束も書かれていて、作り方や遊び方も丁寧に説明されています。
うちは娘も息子も大喜びでやっていました。
とくに息子はあまりハサミを使わせていなかったので上手に切れるか不安だったのですが、なんとかハサミを持ってチョキチョキ工作していましたよ。
ほかの口コミを見ても、この工作を楽しんでいる子は多いようです。
ひらがなの学習ページはちょっと難しいです!
写真を見て、頭文字の文字シールを貼ります。
「え、いきなり?」って思いました。娘も息子もひらがなを覚えさせていないのでまったくできません。
実際の教材は「あいうえおカード」がついてくるそうなので、カードで覚えた文字をワークで定着させる形なのかなぁと思います。
本来のワークは66ページもありますから、その中でしっかりと教えてもらえるのかもしれませんね。
実際にどんなことが学べるかは年間カリキュラムを見るとわかります↓
家庭教育の手引きが充実
ワークの他に保護者向けの冊子がついていまして、これがかなりよかったです。
16ページの中に
- 幼児の発達段階チェック
- 子どもとのかかわり方
- 身に着けておきたい生活習慣
がぎゅぎゅっと詰まっていました。
これをもらえるだけでも資料請求したかいがあったなぁと思ったほどです。
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教材を見て感じたポピーのメリット
ワークの難易度は高め
メリットと取るかは人によるかと思いますが、ワークの難易度は高め。
失礼ながらなんとなくなめていたんですが……だって安いし……。
- こどもちゃれんじ
- Z会
- ドラゼミ
- ポピー
の4社を現在お試ししているのですが、お試しワークの中身は一番難しいと感じました。
絵を見比べて足りないパーツを書く問題。
娘はパーツを描くというのが理解できず。息子にいたっては問題をまったく解こうとせず逃走。
見本のくまさんとほかのくまさんの何が違うのかはわかるのですが、「じゃあ描いてあげようか」と言っても「真似して描く」ということができませんでした。
ほかの通信教材だと、たとえばZ会なら「違う絵にシールを貼る」というものなんです。
違う部分を見つけるだけでなく、自分で見本通りの位置に書き込むというのは一歩進んでいますね。
ほかにも、3つのものを線で囲む問題も難しく感じました。
説明しても最初は何をしたらいいのかさっぱりわからず。
「3つあるものはどれだろう?」と聞けばわかるし、一つ一緒にやってあげればなんとかできましたが、手こずりましたね。
息子はレモンやりんごも「ここは3つ」と言って3つだけ囲み始めたり。私も「そうだなぁ……たしかに3つあるにはあるよね……」としか言えず……。
ほかの通信教材と比べると、1ランク上の問題かなぁという気がしました。
この辺りの問題で「少し手こずるけれど、解けなくもない」というレベルの子にはポピーが合うでしょう。
逆にスラスラ解いてしまうようであれば簡単すぎ、手も足も出ないようであれば難しすぎると思います。
ポピーは違う学年の教材を受講することもできるので、不安であれば他学年の教材もあわせて確認してみましょう。
[st-cmemo fontawesome=”fa-exclamation-circle” iconcolor=”#ef5350″ bgcolor=”#ffebee” color=”#000000″ iconsize=”100″]難易度はあくまで年少の話です。年中以降になってくるとほかの教材と比べてちょっと簡単になってしまう印象を受けました。進級時には再度資料請求をして、教材とお子さんのレベルを調整してあげるといいですよ。[/st-cmemo]
教育相談やデジタル動画などサービス充実
ポピーには長年学校の先生をされていた「教育対話主事」がいます。会員様の子育てのお悩みや、お子様の学習面の相談にお答えしています。
ポピー入会資料より
メールで質問を送信すると「教育対話主事」の先生から返事が来るそうです。
ポピーの会員なら無料で相談可能。これは心強いですね。
デジタルコンテンツも用意されています。
- ちえあそびゲーム
- 文字・数・言葉のゲーム
- 運動遊びの動画
- おはなし朗読
安いけれどもサポートはしっかりしていますね。
なんといっても月額980円は安い
実際のワークを見て、やっぱり月額980円は安いなぁって思いました。
DVDや付録がないから安いっていうのはあるんですけど、ワークの充実度からして980円は本当に安いです。
お試し教材は14ページですが、本誌はオールカラー66ページもありますからね。
ページ数 | 副教材 | 値段 | |
こどもちゃれんじ | 16ページ | DVD・エデュトイ | 1,697円 |
Z会 | 25ページ | 工作・食育・運動 | 1,841円 |
まなびwith | 64ページ | 年5回 | 2,079円 |
ポピー | 66ページ | 特別教材 | 980円 |
しかも2019年からは毎月特別教材がつくようになります。
今までは年4回きせつしんぶんや工作教材がついていたのが、毎月に変わったようですね。
紙での教材のほか、web上で取り組むデジタルゲームもあります。
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教材を見て感じたポピーのデメリット
教材は少なめの印象
ほかの通信教材と比べてしまうと教材はやっぱり少なめ。
ワーク自体は通常版はオールカラー66ページとボリュームがありますし、2019年からは特別教材が届くようになります。
それでも、こどもちゃれんじやZ会のボリュームと比べてしまうとさみしい感じはします。
ただ、ワークが一日見開き1ページあるので、年少さんの学習分量としては十分だと思います。
学習意欲があってドンドン先に先に進めてしまう子もいるでしょう。
ほかの通信教材はその分をDVDやおもちゃ、親子体験誌で補っています。
ポピーの場合は教材費が浮いている分、自分で埋めていく必要はありそうですね。
親のかかわりが必要
私は幼児教育には親のかかわりが大事だと思っているのですが、デメリットと感じる人も多いのが事実。
とくに働いているママは夕飯の支度をしている間にお子さんだけでちゃちゃっと学習を済ませてくれると楽ですよね。
ポピーの場合はDVDやおもちゃがつくわけではないので、子どもだけで学習してくれる時間はほとんどないでしょう。
年少さんだとひらがなが読めない子がほとんどですので、親が問題を読んで、どうやって解くのか解説してあげる必要があります。
はさみやのりを使った工作のページもあり、年少さんはまだまだ目が離せません。
まなびwithやこどもちゃれんじの方が教材で遊んでいてくれる時間がある分、親の負担は少ないです。
キャラクターの好き嫌いが分かれそう
ここはもう主観になってしまうのですが、
- こどもちゃれんじのしまじろう
- Z会のイーマル
- まなびwithのまなぼうず
と比べてキャラクターが独特。
とくにほかの教材と比較をしている場合、子どもの食いつきがいいのはダントツでしまじろうですね。
ほかの教材だと娘はイーマル、息子はまなぼうずが大好きです。
この辺りは子どもの好みによるので資料請求して食いつきを見た方がいいですね。
「え、キャラクターで教材決めるの?」って思われるかもしれませんが、子どもが興味を示すことが大事ですからね。
まぁなんだかんだ取り組んでいるうちに慣れがきて、どのキャラクターでも大丈夫になる子もいます。
普段の様子を見ていて、特定のキャラクターにこだわりを見せる子は注意が必要ですね。
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ポピーはこんな子におすすめ
- とにかく学習をさせたい
- 月額費用はおさえたい
- おもちゃやDVDはいらない
- 親が横について勉強を見てあげられる
年少さんはワークしかないポピーがちょうどいい
2018年娘が年中さんになって振り返ってみると、年少さんは自宅学習の時間はあまりありません。
幼稚園のあとの過ごし方は前半は疲れて昼寝している子も多く、後半は友だちも増えて公園やお互いの家で遊ぶようになります。
まだまだ幼稚園に通いたての年少さんには特にワーク少な目・お値段控えめのポピーでお試ししてみるといいですよ。
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